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美容専門学校卒業者では美容室の人材を確保できない理由を解説!

コラム

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人材不足に悩む業界が増えていますが、中でも厳しい状況に置かれているのが美容業界です。

毎年美容専門学校から資格を取得した美容師が輩出されていますが、美容室が求める人数に達しているのでしょうか?

この記事では、美容専門学校の入学者・卒業者と、美容室の施設数のデータを基に、人材確保に向けた対策を解説します。

 

美容専門学校の入学・卒業者数は停滞している

美容室の人材を美容専門学校の新卒生で補えない理由の一つとして、入学者・卒業者の停滞が挙げられます。

文部科学省が公開する「学校基本調査」によると、2022(令和4)年度の美容専門学校入学者数は2万0,076人となっており、2021(令和3)年度の入学者数2万0,003人に続き2万人台の大台を突破しました。

しかし、2020(令和2)年度までは14年間に渡り入学者数が2万人台を割り込む状況が続き、2020年度の卒業者数は1万5,000人を割り込みました。

特に男性の入学者の減少が顕著で、2022年度は女性1万6,033人対して男性4,043人となっており、全体の約2割です。

採用した美容師の定着率が高ければ美容専門学校の入学者・卒業者が少なくても人材の確保は可能ですが、厚生労働省のデータによると3年以内の離職率は80%以上とされています。

美容専門学校の入学者・卒業者が10年以上に渡り停滞したことに加え、高い離職率が人材確保を困難にする要因となっています。

参照:文部科学省 「学校基本調査

 

美容室の施設数は右肩上がり

厚生労働省が公開するデータによると、2021(令和3)年度末までに確認されている美容室の施設数は26万4,223件です。

コロナ禍でも美容室の施設数は増え、右肩上がりの状況が続いています。

美容専門学校の卒業者が2万人と想定しても、美容室13件に1人しか新卒生を確保できない計算であり、そのうち80%が3年以内に離職します。

一人サロンも増加傾向にあるので全ての美容室で人材を募集しているわけではありませんが、施設数と新卒者、定着率のバランスの悪さが、深刻な人材不足の原因と考えられるでしょう。

参照:厚生労働省 「令和3年度衛生行政報告例の概要

 

貴重なマンパワーを確保するための3つの対策

貴重なマンパワーを確保するための施策として、下記の3つが挙げられます。

  • 労働環境の改善
  • 求人方法への対応
  • 働き方の多様化

それぞれの施策について、以下に解説します。

 

働き続けたいと思われるサロンづくり

人材確保のためにまず取り組むべきなのは、既存のスタッフに「働き続けたい」と思ってもらえるサロンづくりです。

労働環境の改善には2つのメリットがあり、1つ目はスタッフの定着率の向上が見込めることです。

定着率が低ければ、どんなに求人に労力と費用を投入しても状況は改善されません。

また、採用しても短期間で辞める人材が多ければ、教育に費やす労力や費用も無駄になるため、経営面においてもスタッフの定着率は改善が求められる課題です。

2つ目のメリットは、定着率の高さ自体が求人活動の際に魅力的なポイントになる点です。

スタッフの入れ替えが頻繁だったり、サロンの芳しくないうわさが流れたりすると、就職活動に取り組む美容学校生に敬遠される可能性があります。

離職率の高さや労働環境などは、就職活動における重要な情報として学校内や生徒間で共有されることが考えられ、求人に対する反応が低くなる要因になるでしょう。

逆に定着率が高く、整った労働環境を提供するサロンは、求人に対する反応が高くなることが期待できます。

定着率を高めつつ、求人の反応も高めるため、労働環境の改善を図ることが人材確保に向けて取り組むべき重要な課題です。

 

多様化する求人方法に対応

新卒者を募集する際には美容専門学校に求人要項を提出しますが、新卒者だけでは人材確保に不十分なので中途採用やブランクのある美容師の採用に向け、さまざまな求人活動に取り組む必要があります。

求人サイトの利用が一般的になっていますが、「専門求人サイト」や「総合求人サイト」、「転職エージェント」、「マッチングサイト」など求人方法は多様化しており、それぞれに特徴があり、費用も異なります。

「専門求人サイト」は特定の業種に特化した求人媒体であり、求人に対する反応と費用が高いことが特徴です。

「総合求人サイト」にはさまざまな業種の求人が掲載されており、他業種の情報に埋もれてしまう可能性がありますが、「専門求人サイト」に比べて費用が低い傾向にあります。

「転職エージェント」は運営会社に求める人材の条件などを指定し、条件を満たした人材を企業に紹介します。

人材との高いマッチング精度が転職エージェントの魅力ですが、採用が決まった際には高額の成功報酬を支払います。

「マッチングサイト」は普及が進むスポットワークを提供するサービスであり、単発の派遣のように土日祝日や繁忙期に絞ってピンポイントで人材を確保できることが特徴です。

美容室と美容師に特化したマッチングサイト「びすけっとリンク」は無料で利用でき、コスト面でもサロン経営に有用です。

 

働き方の多様化に対応

人材不足が課題となる業界で注目されているのが、「休眠資格保有者」です。

その業種に就くために必要な資格を取ったものの、事情があって離職した人材を指します。

保育士や教師の人材不足によって注目されましたが、美容業界でも「休眠美容師」が人材不足解消のキーパーソンとして注目されています。

一度美容業界から離れた人材に戻ってもらうためには整った労働環境の提供はもちろん、多様性のある働き方にも対応しなければならないでしょう。

子育て中の休眠美容師にとって働きやすい環境や、副業として取り組みやすい働き方を提供するなど、働き方に多様性を持たせることによって人材不足の解消につながります。

 

定着率と求人の反応を高めつつ、多様性のある働き方にも対応する

美容専門学校の卒業者数に対して、美容室の施設数は過多となっています。

スタッフの定着率向上への取り組みは、既存のマンパワーの確保だけではなく、求人活動の武器にもなり、人材不足解消において重要です。

また、サロン経営の成長・維持のため新卒者や中途採用者に加え、「休眠美容師」も対象とした求人活動への取り組みが推奨されます。

 

ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)

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