「サロンを移りたいけど、今のサロンを円満に退職したい」
「無職になる空白期間を空けずに転職したい」
このような悩みを抱えた経験がある美容師は、少なくないのではないでしょうか？
この記事では、勤めるサロンを円満に退職しつつ、働きながら新しいサロンへの転職活動に取り組む方法を解説します。
美容師が転職活動に失敗しないために押さえるべき3つのポイント
美容師が転職活動に取り組む際には、3つのポイントを押さえると失敗する確率を下げられます。
3つのポイントの解説は、以下のとおりです。
転職の目的を明確にする
まず初めに取り掛かるのが、退職・転職の理由を明確にすることです。
スキルアップや収入アップなど、ポジティブな理由であれば問題ありません。
しかし、「なんとなく」や「現在のサロンにマンネリ化」といったネガティブな退職理由だと、転職に失敗する確率が高くなります。
特に理由もない退職では、転職先に求める条件も明確にならず、転職を繰り返す悪循環に陥るおそれがあります。
また、現在のサロンが実は整った労働環境だったことを後に思い知ったとしても、再就職(出戻り)は難しいでしょう。
現在のサロンにマンネリ化して新しい環境に刺激を求める場合にも、モチベーションを環境に依存するようでは、次の職場でも同じ事態に陥りかねません。
退職理由が曖昧だと転職に対する条件も定まらず、悪循環に陥りやすくなり、失敗の可能性が高くなるため、まず退職・転職の理由を明確にしましょう。
退職の際のルールやマナーを守る
美容業界は狭く、元職場のスタッフに講習やコンテストで出会ったり、情報が伝わったりします。
場合によっては転職活動に不利益を被る可能性もあるため、円満退職が推奨されます。
円満に退職するにあたって、3つのポイントを押さえましょう。
1つ目は、退職の意志を伝えるタイミングです。
法律上は、退職の2週間前に伝えれば問題ありません。
しかし、アシスタントの教育や経営に携わっている場合には2週間では引き継ぎ作業に充てる時間が足りないので、短くても1ヶ月、できれば2～3ヶ月前に退職の意志を伝えましょう。
2つめのポイントは、サロンオーナーや店長に伝える退職理由です。
有能な美容師であるほど引き止められる可能性が高く、拗れやすいため、円満退職のための重要なポイントといえます。
聞かれる可能性が高いのが「退職の理由」と「次のサロンは決まっているか？」の2点です。
たとえ本当であったとしても「労働環境の悪さ」や「給与の低さ」などの退職理由は経営者とのトラブルにつながりかねません。
とはいえ、具体的に転職したいサロン名を挙げるわけにもいかないので、当たり障りなく「スキルの幅を広げるため」や「将来的に独立を考えているため」といった退職理由を伝えましょう。
転職先が決まっている場合は「次のサロンは決まっているのか」という問いには、正直に答えた方がトラブルにつながる確率を抑えられます。
転職先が決まっていることを正直に答えても不興を買うおそれはありますが、オーナーが実は知っていたり、後々知ったりするよりは事態が悪化することを抑えられます。
3つめは、顧客への挨拶の仕方です。
退職までの期間に来店する顧客に挨拶をしますが、やってはいけないのが「顧客の引き抜き」です。
顧客側から転職先のサロンについて聞かれることもありますが、サロンワーク中にあからさまに転職先のサロンに誘導するような会話があれば、経営陣とトラブルに発展するおそれがあります。
「まだ転職先は決まっていない」と答え、これまで担当させていただいたことへの感謝を伝えましょう。
「顧客の引き抜き」はトラブルの原因になるので推奨されませんが、顧客自身がサイトの情報やSNSを調べてサロンを替えることは止められません。
SNSを運営しておくと、転職先のサロンが決まった際の情報発信にも活用できます。
転職先の人間関係や労働環境を見極める
「聞いていた話と違った」といった事態に陥らないように、転職先の労働環境や人間関係の見極めが重要です。
実際にサロンワークを体験すると、事前の情報とのギャップに陥る可能性を抑えられます。
具体的なサロンワークへの参加方法については、後述します。
美容師の3つの転職活動
美容師が働きながら転職活動に取り組む方法として、以下の3つが挙げられます。
転職サイトを活用
転職サイトは求人情報が網羅的に掲載されているので、サロンに勤めながら時間がない中でも転職活動に取り組めます。
転職活動のサポートオプションがあるサービスもあり、無料で利用できます。
転職エージェントに登録
転職サイトよりサポートサービスが充実しているのが「転職エージェント」です。
オンライン面接などがあり、転職アドバイザーが求職者の提示する条件と、企業側が人材に求める条件をマッチングさせます。
一部、有料のサービスもありますが、大半の転職エージェントは無料で利用できます。
スポットワークを活用した転職活動
前述した転職先の人間関係や労働環境を見極める方法として挙げられるのが「スポットワーク」です。
単発の派遣のような働き方であるスポットワークは、定休日や公休日に取り組みやすく、収入も得られるメリットがあります。
勤めたまま他店舗のサロンワークに参加することは難しいですが、スポットワークであればそれが容易にでき、そのサロン全体の技術力や人間関係などを見極められるでしょう。
転職してからギャップに陥る可能性を抑えられます。
転職の際には円満退職と転職先の見極めが重要！
勤めるサロンを円満に退職するために、期間に余裕を持って退職の意志を伝え、退職理由や顧客への挨拶にも注意を払いましょう。
転職活動の方法として、収入を得ながらサロンワークに参加して人間関係や労働環境を見極められる「スポットワーク」が有用です。
働きながら失敗しない転職活動に取り組むために、美容師と美容室のマッチングに特化した「びすけっとリンク」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ライター：ティム（美容師歴20年、現在はフリーランス）
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