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美容師に土日休み取得は難しい?サロン探しのポイントを具体的に解説!

コラム

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サービス業は基本的に、世間が休んでいる時に働く仕事です。

冠婚葬祭でもない限り、土日祝日に休んだことのない美容師も珍しくないでしょう。

しかし、生活環境などによって土日休みの職場を求めている人もいます。

この記事では、土日祝日にも休みを取得できる職場を探している美容師に向け、サロン探しのポイントや具体的な方法を解説します。

 

そもそも土日休みのサロンはあるのか?

月曜日を定休日にしているサロンが隔週で日曜も定休日にして連休を作る場合はありますが、毎週土日を定休日にしているサロンは稀です。

ただし、以下に解説する美容業界の慢性的な人材不足や、働き方改革が求められていることを背景に、土日休みが認められた上で採用されたり、シフト制で土日に休みを取得できたりするケースがあります。

スタッフに土日祝日の休みを取得可能な労働環境を提供するサロンが増加傾向にある理由は、以下のとおりです。

 

美容業界は慢性的な人材不足

土日祝日の休みを取得可能なサロンが増加傾向にある理由の1つ目は、美容業界の慢性的な人材不足です。

文部科学省が公開する「学校基本調査」によると、美容専門学校の入学者数は2万人台が2021年、2022年と続きましたが、2020年までの14年間は2万人を割り込んでいました。

参考資料1:文部科学省 「学校基本調査

 

加えて、2021年度末の時点でサロンの施設数は26万4,223軒にまで達しており、全国のサロン数に対して美容学校に進学する人数が不足する状況が続いています。

参考資料2:厚生労働省 「令和3年度衛生行政報告例の概要

 

また、美容師の定着率が低く、離職率が高いことも人材不足が続く原因の1つとなっています。

 

美容業界にも働き方改革が求められている

人材不足に悩む業界は多く、中でも美容業界を含む「生活衛生サービスの職業」の有効求人倍率は3.29となっており、求人に対する応募の反応が3分の1以下しかありません。

参考資料3:厚生労働省 「一般職業紹介状況(令和5年1月分)について

 

少ない中から人材を取り合う状況となっているため、働き方や労働環境、待遇の改善が人材確保のポイントとなっています。

柔軟な働き方の導入が、求人活動に取り組むサロンの武器になるので、土日祝日に休みを取得できるケースが増加傾向にあります。

 

「休眠美容師」が注目されている

美容専門学校からの新卒者や他のサロンからの転職者では人材確保が追いつかないため、「休眠美容師」が注目されています。

保育士や教師の人材不足が深刻化し、「休眠資格保有者」が注目されるようになり、美容師の資格を取得しサロンに就職したものの美容業界から離れた「休眠美容師」にもスポットライトが当たるようになりました。

理由はさまざまですが、結婚・出産を機に美容業界から離れるケースも多く、家庭を持ったり、子育て中だったりする休眠美容師が働きやすいように土日祝日を休める労働環境を用意し、貴重なマンパワーとして取り込む動きが見られます。

 

土日休みのサロンを探す3つのポイント

土日に休みを取得できるサロンを探す際には、下記のポイントを押さえましょう。

  • 募集要項の確認
  • 土日休みを取得する理由
  • サロンワークに参加

3つのポイントについて、以下に解説します。

 

募集要項の情報だけに頼らない

募集要項に「土日休み可能」と記載されていても、実際には人数や回数の制限があり、自由に取得できないケースもあります。

そのため、募集要項の情報だけに頼らず、土日祝日に休みが取得されている実態を調べましょう。

オンライン予約システムを導入しているサロンであれば、システム上の予約表からスタイリストごとの予約状況を見て判断できます。

土日祝日に積極的に休みを取得しているなら募集要項を信用できますが、土日休みの取得率が極端に低い場合は、募集要項と実態が異なる可能性があります。

 

土日休みを希望する理由を添えて面接時に確認する

土日休みを希望する理由も重要です。 スタッフ全員が土日休みを取得できるわけではないので、優先されるに足る理由が必要になります。

「家庭のため」や「育児のため」、「プライベートの活動のため」など、土日休みを希望する理由を明確にし、どの程度の頻度で取得を希望するのかについても面接時に伝えましょう。

 

就職する前にサロンワークに参加する

募集要項の真偽を調べる確実な手段は、実際にサロンワークに参加することです。

就職する前にサロンワークに参加できれば、募集要項の真偽をはじめ、人間関係やサロン全体の技術力についても把握できます。

従来の雇用形態では就職前にサロンワークに参加することは困難でしたが、「スポットバイト」の普及により容易になりました。

スポットバイトとは継続的ではなく単発で業務を担い、スキマ時間を活用したり、副業やダブルワークとして取り組んだりしやすい柔軟な働き方です。

美容師とサロンを対象にするスポットバイトに特化した「びすけっとリンク」のようなサービスも提供されており、応募候補のサロンがスポットバイトを導入していれば容易にサロンワークに参加して実情を把握できます。

 

土日休みを取得できるサロンはあるが下調べが重要!

働き方に多様性が求められ、人材不足も続く中、労働環境の整備のため土日祝日の休みの取得を認めるサロンも増加傾向にあります。

ただし、募集要項に「土日休みの取得可能」と記載されていても、実情は異なるケースがあるので下調べが重要です。

美容師を続ける上で土日休みが認められる労働環境を求める際には、下調べを徹底してサロン探しに取り組みましょう。

 

ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)

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