手荒れは美容師アシスタントにとって大きな悩みのタネです。
最初は気にならなくても2年、3年と続けていくうちに悪化していく人も少なくありません。
「職業病だから」と放置しているとどんどん症状が悪化し、退職に追い込まれるケースもあるため早期の対策が重要です。
この記事では具体的な手荒れの原因やケア方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
美容師アシスタントの手荒れの原因
美容師アシスタントの手荒れの原因は主に以下の3つです。
- シャンプーとドライヤーによる乾燥
- 薬剤に肌が負けてしまう
- 手が濡れている時間帯が長い
それぞれ詳しく解説していきます。
シャンプーとドライヤーによる乾燥
お客様へのシャンプー時にはお客様の髪だけではなく自身の手も一緒に洗浄されます。
つまりアシスタントは1日に何度もシャンプーに入るため、手の皮脂がかなり流れ落ちます。
皮脂は肌の水分が外に出るのを防ぐバリアのような役割も担っているため、手の水分が蒸発して乾燥しやすくなるのです。
また、シャンプー後そのままドライに入ることも多く、ドライヤーの温風によって手の乾燥が加速し、手荒れの原因となります。
シャンプーやドライ、ブローはアシスタントの重要な仕事であり避けることができないため、適切なケアを行わないとどんどん手荒れが進行していきます。
薬剤に肌が負けてしまう
美容師のアシスタントはカラー剤やパーマ液などの薬剤に触れることも多いです。
薬剤は成分によって酸性のものやアルカリ性のものなど、pHが異なり皮膚に与える刺激も変わります。
日常的に手にさまざまな刺激が加わることで手がアレルギー反応を起こし、手荒れとなって現れます。
薬剤による手荒れは放置すると重症化し腕や肩まで炎症が広がることもあるため、早めの対策が大切です。
手がよく濡れる
美容師のアシスタントはシャンプーをはじめ、トリートメントや道具の洗い物など水仕事が多いです。
手についた水分が蒸発する際に手の内部の水分も一緒に蒸発させてしまうため、手の乾燥につながります。
こまめに手を拭ければよいですが、忙しい土日などは必要最低限のタイミングでしか拭く余裕がなく、どんどん手荒れの原因を作ってしまいます。
美容師アシスタントにおすすめの手荒れ対策
美容師のアシスタントにおすすめな、7つの手荒れ対策を紹介します。
- 皮膚科に行く
- グローブを着けて施術する
- 洗い物の時のお湯の温度を下げる
- こまめに手を拭く
- 自分に合う薬やハンドクリームを見つける
- 日常生活で手袋を着ける
- シャンプーや薬剤を変える
皮膚科に行く
手荒れを治すには原因の特定が不可欠です。
たとえば薬剤アレルギーが原因の手荒れに対して、保湿クリームを塗っても改善は見込めません。
そのため、まずは皮膚科で専門家に肌の状態を診てもらうことをおすすめします。
市販では買えない薬が手に入るのはもちろん、手荒れを酷くしない生活のアドバイスなどももらえるため「たかが手荒れ」と甘くみず受診しましょう。
グローブを着けて施術する
グローブや手袋等を着けて施術をすればシャンプーやカラー剤、パーマ液などの薬剤を手で直接触らずに済みます。
手荒れの悪化を防ぐのはもちろん、事前の予防策としても有効なので積極的に活用しましょう。
手洗い時のお湯の温度を下げる
美容師は手を洗う機会がおおく、その時のお湯の温度も重要です。
手洗い湯の温度が高いと、皮脂が落ちやすくなります。
皮脂が少なくなると乾燥の原因になるため、できれば30〜35℃程度のぬるま湯で洗うのがおすすめです。
これは一般生活においての洗い物なども同様です。
手が触れるお湯の温度は意識して低めに設定することで、皮脂が流れ落ちるのを少しでも減らしましょう。
こまめに手を拭く
手についた水分の蒸発が原因で起こる乾燥を防ぐために、手が濡れたらすぐに拭く習慣を身に付けましょう。
しかし、強くこすると手荒れが悪化する原因となるため、優しく拭き取るように注意してください。
自分に合う薬やハンドクリームを見つける
手荒れは市販のハンドクリームだけでよくなる方もいれば、皮膚科で処方された薬じゃないと効かない方などさまざまです。
手が荒れる原因はさまざまなものがあり、肌質にも個人差があるため、改善には自身にあったケアグッズを使用することが重要です。
皮膚科を受診する、先輩に相談する、自分でいろんなハンドクリームを試してみるなどの工夫を行い、早期に自分にあったケア用品を見つけましょう。
日常生活で手袋を着ける
日常生活で手袋を着用して手を保護するのもおすすめです。
美容師のアシスタントは仕事で手を酷使するため日常生活で少しでも負担を軽減できれば、手荒れの改善が期待できます。
とくに冬は乾燥しやすい季節であるため、ハンドクリームを塗ってしっかり保湿し手袋で保護するように心がけましょう。
シャンプーや薬剤を変える
薬剤によるアレルギーが原因の場合、シャンプーや薬剤を変えれば改善される可能性があります。
しかし、お店全体で使用している薬剤を一アシスタントの意見だけで変えてもらうのは厳しいと思います。
ただ、お店全体で手荒れに悩んでいる人が多い場合、相談を持ちかけ複数人でお店に相談してみるのが良いでしょう。
美容師を長く続けるためにも適切なケアを行いましょう
手荒れは美容師の大きな悩みの種です。
中にはさまざまな手段を試しても改善せず、かゆみや痛みに耐えながら仕事を続けている人もいます。
そのため、アシスタントのうちから適切なケアを行い予防しておくことが重要です。
この記事を参考にハンドケアを心がけ、充実した美容師ライフを送っていただけると嬉しいです。
ライター:あゆかっと(びすけっとリンク広報担当 元美容師の経験を生かして皆さまをサポート!)
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