生活や遊興費はもちろん、ファッションやシザー、講習費など、美容師はプライベート以外に仕事でもお金がかかる職業です。
働き方が多様化した結果、美容師としての売上を伸ばす以外にも、さまざまな収入を増やす方法があります。
この記事では、もっと稼げる美容師になる方法や働き方について解説します。
そもそも美容師の給料ってどのくらい?
厚生労働省が公開するデータによると、美容師を含む「生活関連サービス業」の平均月収は27万1,600円となっています。
一般労働者の平均月収は31万1,800円となっているので、全業種の中では高い賃金を得ている職業とはいえないでしょう。
10代では平均月収が18万1,000円、20代前半は20万8,900円とアシスタント期の世代ほど全業種の平均より低い収入という状況です。
この収入からサロンワークで使うグローブやダッカールなどの道具、練習に使うウィックやシザー、講習費を捻出しなければならないため、アシスタントを取り巻く経済状況は特に厳しいといえます。
参照元:厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」
もっと稼げる美容師になる方法は3つ
美容師が稼ぐ方法として、主に下記の3つが挙げられます。
・売上アップ
・独立
・副業
それぞれの方法についての解説は、以下のとおりです。
単純に売上をアップする
一番シンプルな収入を増やす方法が、売上を伸ばすことです。
売上を伸ばすには「リピート率アップ」「来店サイクルの短縮」「客単価のアップ」の3つの対策を講じる必要があります。
日本の人口は減少傾向にあるため、サロンに来店する可能性のある人も少なくなっていますが、サロンの施設数は増え続け令和3年度時点で26万4,223軒に達しました。
人口が減少傾向にあってもサロンの施設数は増加傾向にあるため、上記の3つの対策の重要性がより高まっています。
参照データ:厚生労働省 「衛生行政報告例の概要」
独立
独立も収入を増やせる可能性があります。
従来の複数人の美容師を雇うサロンをはじめ、一人サロンや面貸しなど、独立の形も多様性を増しており、費用やリスクを抑えられる選択肢が広がりました。
立地やトラブルがなく顧客を独立先のサロンに誘導できるかにもよりますが、月売上100万円ほどのスタイリストであれば、歩合制の給与体系で雇われているより収入アップを目指せる可能性があります。
将来性のある副業に取り組む
一般の企業でも認めるケースが増えつつある副業。
副業に取り組む美容師も、増加傾向にあります。
ただ副業といっても、どのような仕事を選べばいいのかが分からない人もいるため、副業を選ぶ3つのポイントを後述します。
副業を選ぶ際の3つのポイント
副業を選ぶポイントは、「確実性」「将来性」「確実性と将来性の両立」の3つです。
それぞれのポイントについて、以下に解説します。
確実性
収入アップを確実に図れるのが、時給制の仕事です。
副業に充てる時間は、確実に収入を得られます。
本業のサロンワークで拘束される時間が長く、副業に充てられる時間は限られます。
そのため、時給制の副業で得られる収入にも限りがあり、確実性はあるものの収入アップの伸びしろが小さいことが欠点です。
将来性
サイトやイラストの制作、ライティングなど、クラウドソーシングを活用した業務委託は副業として将来性があります。
高度なスキルやオンリーワンなスキルを有しているほど報酬が高く、収入を大きく伸ばしたり、サイドビジネスとして成り立ったりする可能性もあるでしょう。
ただし、初めから高単価の案件は獲得できません。
実績を積むまでは時給制より得られる収入が少ないケースもあるため、将来性はあるものの確実性は低い副業です。
確実性と将来性の両立
確実性と将来性を兼ね備えた副業として挙げられるのが「スポットワーク」です。
スポットワークは単発の派遣のような働き方で、美容師とサロンのマッチングに特化した「びすけっとリンク」のようなサービスも普及しています。
他店舗のサロンワークに参加することで新しい技術や知識を吸収するチャンスが得られ、美容師としてのスキルアップも図れる副業です。
時給制なので副業に充てる時間は確実に収入があり、確実性と将来性を兼ね備えています。
稼げる美容師になる方法は「売上アップ」「独立」「副業」の3つ
稼げる美容師になる方法として挙げられるのが、下記の3つの方法です。
・売上アップ
・独立
・副業
なかでも副業で取り上げた「スポットワーク」は収入を得られることはもちろん、美容師としてのスキルアップも図れるため、売上アップや独立の準備としても有用です。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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