経営するサロンの一人当たりの生産性はどのくらいでしょうか?
サロンオーナーやトップスタイリストの生産性に比重が傾いているケースが多いですが、突出した売上を誇る少数のプレーヤーがいるより、一人ひとりの生産性を平均的に上げる方が経営戦略においては有用です。
この記事では、スタッフ教育を見直し、一人当たりの生産性を高めてサロン経営の成長・維持を図るための方法について解説します。
成長するサロンの一人当たりの生産性は70万円以上
成長するサロンの一人当たりの生産性は70万円以上といわれています。
ただし、売上が突出したスタイリストのおかげで生産性が押し上げられている場合は注意が必要です。
生産性は平均値ではなく中央値が重要であることと、生産性50万円を下回ると経営危機に陥る可能性がある理由について、以下に解説します。
1人が大きく売上を伸ばすほどリスクも大きくなる
月売上300万円のスタイリストが1人、50万円のスタイリスト2人、アシスタントが3人のスタッフ構成のサロンを例に挙げます。
「(月売上300万円+50万円+50万円)÷(スタッフ人数6人)=生産性約67万円」 1人のスタイリストの売上が突出しているためサロン全体の生産性は70万円弱ですが、スタイリストの売上の中央値は50万円です。
平均値は極端な数字の影響を受けます。
月売上300万円のスタイリストが平均値を押し上げているため、一見サロンの生産性は良好な状態に見えますが、危険な要因を抱えています。
月売上300万円のスタイリストがオーナーの場合は、怪我や病気になると一気に経営危機に陥るでしょう。
雇用するスタイリストであれば独立する可能性が高く、同じくサロンから離れると経営危機に陥ります。
極端な数字を含んだ平均値はバランスが崩れやすいため、リスクヘッジを考慮する上では中央値が重要になります。
スタイリストの売上の中央値と一人当たりの生産性がかけ離れないようにすることで、1人が欠けても大きく経営が傾く事態を避けられるでしょう。
上記の例では、月売上300万円のスタイリストが欠けると一人当たりの生産性は20万円まで下がりますが、3人のスタイリストの売上が130万円ずつであれば、1人が欠けても生産性は52万円となり経営は維持できます。
一人当たりの生産性が50万円を下回ると経営危機
生産性50万円を下回ると、経営の維持が困難になります。
売上自体かスタッフ構成に問題があることが考えられ、迅速な対応が求められるでしょう。
アシスタントは売上が低いか、全くないケースもあるため、多くなるほどサロンの生産性が下がります。
スタイリストのサポートを担うアシスタントは重要な人材ですが、スタッフ構成に問題がある場合は最適化が必要です。
集客力・リピート率・来店サイクルの総合力がポイント
スタイリストの売上の中央値を上げ、生産性の向上を図るためには、「集客力」「リピート率」「来店サイクル」に関する総合的なスキルの高さが求められます。
また、スタイリストの売上のバランスを維持する上では、個人よりサロン全体で取り組んだ方が効果的です。
サロン全体で集客力アップに取り組む
SNSや動画投稿によって個人での集客活動が容易になりましたが、できる限り全員で情報を共有し、サロン全体で取り組む方が効果を見込める上、リスクヘッジにもなります。
個人で集客活動に効果が出ているのであれば、情報を共有すれば他のスタッフの結果も引き出すことができます。 仮に結果が出ない場合でも、取り組む人数が多いほど改善策や打開策が生まれる可能性が高くなるでしょう。
サロンのSNSアカウントをスタッフで共有したり、スタッフ各人が集客専用のアカウントを作成して取り組んだりするなど、サロン全体で集客力アップを図ることが重要です。
また、トラブルを回避するためにもネットリテラシーを身につける必要があり、サロン全体で研修やミーティングを実施しましょう。
サロンコンセプトの明確化や他店との差別化がリピート率に影響
サロンコンセプトを明確にすると、ターゲットの客層や導入するツールなどを絞り込みやすくなります。
サロンコンセプトとターゲットの客層がマッチするほど顧客満足度は高くなり、リピート率の向上につながります。
また、地域にライバル店がある場合は差別化を図り、ターゲットの客層に「選ばれる理由」を用意しましょう。
来店サイクルを短縮するための提案
人口減少やサロン施設数の増加により、新規客の獲得は難易度が高くなっています。
そのため、サロン運営における来店サイクル短縮の重要性が増しています。
来店サイクルの短縮には、新しいスタイルや適切な来店サイクルの提案が効果的です。
スタッフ構成の最適化と併せれば利益率は大きく向上
上記でスタッフ構成について触れましたが、最適化に取り組めば利益率を向上できます。
美容業界には繁忙期と閑散期があり、スタッフ構成を繁忙期に合わせると閑散期の人件費が高騰し、閑散期に合わせると繁忙期のサロンワークが回らなくなります。
閑散期に適したスタッフ構成を構築し、繁忙期には臨機応変に人材を確保するのが理想です。
美容業界の働き方も多様性が増し、派遣契約や時短勤務制度、スポットワークなどが普及しています。
特に、単発の派遣のように人材を確保できるスポットワークは、サロンのスタッフ構成の最適化に有用です。
サロンと美容師のスキマ時間を埋める「美容師スポットワーク・バイト」
- 求人かけても中々集まらない
- 教えて育ててもすぐに辞めてしまう
- 採用コストが高すぎる
- 人件費が高騰していて苦しい
採用に悩んでいる上に、不規則な人をフルタイムで雇用するのに戸惑うサロン様もいらっしゃると思います。
そんなサロン様には美容師スポットワーク・バイトが有効です。
- 予約のある時間帯だけ
- いつも忙しい午前中だけ
- 日曜日3時間だけ
などサロンの都合に合わせて募集ができます。
また募集できるスキルもスタイリストから、シャンプーしかできないJrアシスタントまで幅広く募集が可能です。
サロンの要望に合わせて募集することで、ハイスペックな方を無駄に高額で雇う必要がなく余計な出費を抑えることにも繋がります。
初見の方は最初掃除やサポートをお願いし、継続してお願いしているうちに技術や人となりも見えて安心して任せられるようにもなります。
スポットワークにはどんな人が来るの?
ケースによりますが、登録者の多くは美容師免許を取得している元美容師の方が多いのが特徴です。
現役アシスタントが副業でされてる方
結婚出産で一時的にサロンを離れた方
腰痛や手荒れで一時的に美容師を離職してる方
転職先の美容室を探しながら副業でされてる方
等様々な方がいらっしゃいます。
スポット美容師なら登録・利用が無料のならびすけっとリンク
びすけっとリンクは美容師スポットバイトのマッチングに特化しており、しかも登録も利用も無料です。
ちなみに良い人に巡り会え双方の合意がございましたら、そのまま就職されても結構です。
びすけっとリンクは特に関与いたしません。
びすけっとリンクがサロンと美容師さんの良い出会いの場になればと考えております。
スタイリストの売上の中央値を上げることが重要
突出した売上を誇るスタイリストが在籍するより、スタイリストの売上の差を抑え、中央値を上げることがサロン経営においても、リスクヘッジにおいても重要です。
「集客力」「リピート率」「来店サイクル」の3要素のスキルを高めるスタッフ教育と、サロン全体で取り組むように促す指導力がサロンオーナーに求められます。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
#美容室アルバイト #美容師アルバイト #美容師スポットワーク #美容師スポットバイト #びすけっとリンク #ビスケットリンク #びすけっとりんく