2020年から新型コロナウイルスが流行し、感染拡大と鎮静化を繰り返した結果、感染対策を講じながらも経済活動を回復させることが喫緊の課題となっています。
しかし、美容室をはじめとする接客業界は、一度離れた人材が戻ってこず、以前の経営状態に戻っていないのが現状です。
この記事はサロン経営者に向け、離れたマンパワーを補う「スポットワーカー」のメリットや、眠った人材をサロンワークに活かす「スポットバイト」ついて解説しています。
離れたスタッフを戻しづらいサロンの現状
新型コロナウイルスの感染が拡大するたびに、サロンは営業自粛や営業時間の短縮を求められました。
スタッフからサロンを離れたり、やむを得ずスタッフの雇用を解除したりしたサロンもあるでしょう。
経営回復のために離れた人材を補いたいところですが、以下の2つの理由からためらわれています。
営業自粛の可能性
新型コロナウイルスの感染が再び拡大した際、以前のように営業自粛や営業時間の短縮を求められることへの懸念が、スタッフを増やせない理由の1つです。
美容師を雇えば人件費や教育の手間がかかります。
安定して営業できるなら問題ありませんが、自粛や時短の不安があると二の足を踏むサロンも少なくありません。
サロンのキャパをフルに使えない
感染対策のため、多くのサロンでは通常よりセット面の間隔を空けていたり、使っていないセット面があったりします。
そのため、サロンのキャパをフルに使えず、売り上げを伸ばしづらい状況になっています。
新型コロナウイルスの流行初期はサロンの入場率は50%に規制されました。
規制は緩和しましたが、サロンのキャパは70~80%までしか使用できていないのが現状です。
サロンのキャパを十分に活かせない状況が、スタッフを増やせない理由の2つめとなっています。
「スポットワーカー」のメリットを最大限に活かす2つのポイント
「スポットワーカー」を導入するメリットは2つです。
- 教育にかかる時間の節約
- 有能な人材に出会える可能性
この2つのメリットを最大限に活かすためには、以下の2つのポイントを押さえましょう。
既存のスタッフと「スポットワーカー」への接し方を決めておく
「スポットワーカー」とは、当日に初めて対面するケースが多いです。
初対面の緊張感があるままではコミュニケーションを図りにくく、サロンワークがスムーズに進まないケースもあるでしょう。
「スポットワーカー」が本来の力でサロンワークに取り組めるようにするためには、既存のスタッフと打ち解けやすい状況を用意する必要があります。
スタッフ間で接し方を決めておき、緊張を解いてサロンワーク中も連携を取りやすいようにしましょう。
お客様扱いをする必要はなく、指示を出したり、一緒に施術に入ったりする担当を決めておくだけで十分です。
「スポットワーカー」が孤立する、または指示を出すスタッフがいない状況を避けましょう。
体制の整ったサロンは「スポットワーカー」からも魅力的に映り、有能な人材の確保につながる可能性もあります。
接客に入る顧客を決めておく
常連の顧客の中には、慣れない美容師の施術を嫌う人もいます。
性別が違ったり、年齢が離れていたりする美容師の接客が苦手な顧客もいるでしょう。
顧客に気持ちよくサロンでの時間を過ごしてもらうために、当日に「スポットワーカー」が接客に入る顧客を決めておきます。
「スポットバイト」に切り替える
週末や繁忙期の忙しい時に、受付や片づけを任せられるアルバイトを雇っているサロンは「スポットバイト」に切り替えると、より効率的な人員補充につながる可能性があります。
美容師免許を持ったアルバイトを雇っている場合は問題ありません。
美容師免許を持っていないアルバイトは施術に入れないため、任せられるのは雑用のみになります。
空いたセット面の片付けや次の施術の準備、受付業務だけでも忙しい時には助かりますが、施術に入れるアルバイトがいればサロンワークの効率が上がります。
一般の求人サイトや求人誌では、美容師免許を持った人材に巡り会える可能性は低いでしょう。
しかし、サロンと美容師のマッチングに特化したサイトであれば、美容師免許とスキルを持った人材に出会える可能性が高くなります。
結婚や出産を機にサロンから離れ、復帰したいもののフル出勤は難しい美容師がいます。
培った技術を副業として活かそうと考えている元美容師もいるでしょう。
フル出勤はできなくても、スポット的にサロンワークに参加できる人材が眠っています。
眠った人材に活躍の場を提供する「スポットバイト」の導入は、サロンと美容師、双方にメリットがあります。
サロンのマンパワーを補う「スポットワーカー」、眠った人材に活躍の場を提供する「スポットバイト」
既存のスタッフと事前に準備をしておけば、「スポットワーカー」はスキルを発揮しやすくなり、サロンワークがスムーズに進みます。
フル出勤は難しいためスキルを活かす場がない眠ったマンパワーに、「スポットバイト」としてサロンワークに加わってもらうことは、サロンと美容師の双方にとって有益です。
サロンにとって貴重なマンパワーを補える「スポットワーカー」や「スポットバイト」の募集に特化したマッチングサイト「びすけっと」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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