美容専門学校に通う生徒の大半が就職するサロン。
就職先のサロンを選ぶ基準は、何でしょうか？
知名度や待遇面、立地など、サロンを選ぶ上でさまざまな基準があります。
しかし、チェックするべきポイントを押さえておかなければ、せっかく努力して就職しても現実とのギャップにより離職に陥るおそれがあるでしょう。
この記事では美容専門学生に向け、サロンを選ぶ際にチェックしておくべき5つのポイントについて紹介します。
最初のサロン選びが美容師人生に影響する
美容師は勤めるサロンを移ることが珍しくないため、期待していたサロンではなかった場合は次のサロンに転職すればいいと安易に考えるかもしれません。
しかし、最初に就職するサロンは非常に重要です。
なぜなら、美容師として最初に教わることが美容師観の根幹に影響するからです。
接客や技術、ケミカル理論についての考え方の方向性にも関わるため、最初に就職するサロンのコンセプトが重要になります。
また、一度「すぐ辞める」という選択肢を持ってしまうと、離職のハードルが低くなり、転職を繰り返す悪循環に陥るおそれもあります。
サロンに就職する前にチェックしておくべき5つのポイント
就職先のサロンを探す際にチェックしておくべきポイントは、下記の5つです。
- サロンコンセプト
- 営業前後の様子
- 接客の質
- 求人の掲載頻度
- 口コミ
それぞれのポイントについて、以下に解説します。
SNSやホームページでサロンの取り組みを把握する
サロンの取り組みや方針である「コンセプト」について、SNSやホームページを活用して調べましょう。
サロン経営の軸として何を主眼に置いているのかは、就職先を選ぶ基準としてとても重要です。
なぜなら、「なりたい美容師像」に近づけるか否かが決まるといっても過言ではないからです。
撮影やコンテストで結果を出す美容師になりたいなら、フォトコンテストの受賞経験があったり、技術コンテストの常連だったりするサロンへの就職が推奨されます。
また、ケミカル知識やヘアケアに長けた美容師を目指すのであれば、髪のコンディションに配慮した施術を掲げるサロンが就職先として適しているでしょう。
「なりたい美容師像」とサロンコンセプトが合っていない場合は、やりがいを見出せず、達成感も得られないため離職に陥る可能性が高くなります。
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営業前後の練習の様子を見る
営業前後のサロンの様子を見ることで、練習への取り組み方を把握できます。
練習が早朝や深夜まで及んでいるサロンを就職先に選ぶなら、体力面や精神面に大きな負担がかかることを覚悟しなければいけません。
また、技術を早く修得できる一方、プライベートの時間の確保は難しくなります。
スキルの向上を第一に考えるなら適しているサロンですが、プライベートとの両立を目指すなら希望は叶わないでしょう。
募集要項には待遇面や休暇制度などの記載はありますが、練習の取り組み方については触れていないケースが多いため、できれば一週間を通した営業前後の様子の確認が推奨されます。
実際に接客を受ける
客として利用し、接客を受けてみるのもサロンを知る手段の一つです。
接客の質を把握できる上、美容専門学生であることを伝えれば美容に関する話も聞けます。
就職を希望していることを伝えるだけで有利になるわけではありませんが、そのサロンが採用の際に重視している人間性やポイントについての情報を得られる可能性があります。
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求人の掲載期間や更新頻度を確認する
求人サイトの中には掲載期間や最終更新日が表示されているサービスがあります。
求人の掲載期間が長い場合は、応募がないか、採用してもすぐに辞めるため人手不足が解消されていない可能性が高いでしょう。
応募がないということは、待遇や労働環境などの記載されている募集要項が水準より低いことを示しているので、就職先として再考が推奨されます。
採用した人がすぐに辞めるサロンは、募集要項と実際の待遇が異なっていたり、人間関係が悪かったりするおそれがあるでしょう。
店舗拡大のために定期的に人材を募集しているケースを除き、求人の掲載期間が長いサロンは何かしらの大きな欠点があります。
SNSなどで口コミを確認
SNSが普及したため、サロンの口コミ情報を収集するのが容易になりました。
技術や接客の質、満足度についての消費者側の評価が分かります。
美容業に就く側にとっては普通でも、消費者側からすると違和感があったり、疑問に感じたりする部分に気づくきっかけになり、就職先として選ぶ基準にもなります。
肯定的な口コミが多い場合は、就職希望先として決定する後押しになるでしょう。
バイトを募集しているならサロンの実情を知るチャンス
就職希望先のサロンがバイトを募集しているなら、サロンの実状を知るチャンスになります。
内側からでなければ知ることが困難な人間関係についても把握できるため、就職後の不安材料を払拭できます。
バイトの募集はサロン専門求人サイトや総合求人サイトを中心に確認しましょう。
求人媒体の種類は増えており、上記のサイト以外にも派遣サイトやスポットバイトなどのサービスでも求人情報が掲載されています。
スポットバイトに掲載されているのは、美容師のいらない募集もあります。
免許取得前の美容専門学生バイトを歓迎している場合もありますので、経験を積むには非常に有効です。
5つのポイントをクリアした理想のサロンを見つけよう
就職先のサロンを選ぶ際には、下記の5つのポイントを押さえましょう。
- サロンのコンセプト
- 営業前後の様子
- 接客の質
- 求人の掲載頻度
- 口コミ
最初に勤めるサロンは、美容師観の根幹を形作ります。
美容師人生を左右しかねないので、紹介したポイントを参考に慎重に選ぶことが推奨されます。
「美容師スポットバイト」で自分の理想を探そう！
美容師スポットバイト・スポットワークは、単発の依頼を受けて指定された日時だけ働くバイトです。
小売店や接客業などのアルバイトで広まりましたが、美容師とサロンのマッチングに特化したバイトも普及が進む働き方です。
収入を得られるのはもちろん、他店舗の技術や知識を吸収する機会になり、美容師の人脈が広がるメリットもあります。
美容学生には就職前の経験として大いに役立ちます。
美容師のスポットワーク・スポットバイトとは？
スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。
隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。
また、様々なサロンでの業務経験ができるため、多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。
美容学生にオススメ記事
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ライター：ティム（美容師歴20年、現在はフリーランス）
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