「ブラック企業」という言葉が認知され、傾向が顕著な業界や企業が問題視されるようになりました。
美容業界も「ブラック」との指摘が挙がり、改善が求められています。
指摘に関わらず、人手不足の深刻化が進んでいるため、早急に改善に取り組まなければ経営は先細りになる可能性が高いでしょう。
この記事では、ブラック企業から脱却し、スタッフが辞めない美容室づくりのポイントを解説します。
美容業界はブラックなのか?
ブラック企業の定義はさまざまですが、主に下記の特徴が挙げられます。
・給料や残業代の不払い
・コンプライアンス意識の欠如
・高い離職率
・達成困難なノルマ
・ハラスメントの横行
残念ながら、どれも美容業界に見受けられる特徴であり、改善しなければならない課題です。
残業代の概念すらないケースもあり、低賃金の原因にもなっています。
ただし、技術職であることから、改善が難しい課題もあります。
営業前後にスキルアップのための練習に取り組みますが、残業代を支払わず強制すれば労働基準法違反です。
スタッフが自主的に練習に取り組んでくれれば問題ありませんが、練習にも取り組まず、技術テストに合格しないままでは戦力になりません。
また、技術を「教えてあげている」という古い職人気質も色濃く残っていることから、練習の時間に賃金を支払うことに違和感を覚える経営者もいるでしょう。
しかし、美容業界は買い手市場ではなく、売り手市場です。
スタッフは選択肢が多いので、前代的な制度のままではより労働環境が整った美容室への転職を選ぶ可能性が高くなります。
ホワイトサロンに向けて取り組むポイントを絞る
ホワイトサロンに向けて改善に取り組む際には、ポイントを絞ることが重要です。
なぜなら、すべてに取り組むと経営的な負担が大きくなり過ぎるからです。
賃金を上げ、残業代を支払い、休みの日数を増やして……、とあれもこれもと手をつけると経営が立ち行かなくなるおそれがあります。
それでは本末転倒なので、美容室の状況に合わせて改善点を絞りましょう。
ポイントを絞った3つの改善例を以下に紹介します。
働き方の多様化に特化した取り組み
1つ目の改善例は、働き方の多様化です。
美容室に女性スタッフが多い場合には、働き方の多様化が急がれます。
なぜなら、女性美容師が業界から離れる原因として、出産や育児が挙げられるからです。
産前産後の休暇制度が整っていなかったり、子育てしながらでは働きにくい環境だったりすることから、離職するケースが見受けられます。
たとえ現状では十分なスタッフを確保できていても、将来的に人手不足に陥るおそれがあります。
子育てしやすいように労働環境を整えると、「スタッフが辞めない美容室づくり」だけではなく、求人活動の際の武器としても効果的です。
まずは、顧客を抱えながら産前産後、育児休暇を取得しやすい制度を構築しましょう。
指名制度は長期休暇と相性が悪いため、長期休暇を取得しても美容室から顧客が離れず、復帰後は再び担当者に戻る仕組みを用意する必要もあります。
子育てと美容師の両立には、働き方の多様化が欠かせません。
フルタイム勤務が難しかったり、土日祝日に子どもの行事があったりするので、短時間勤務や土日祝日にも休みを取得できる制度が求められます。
また、子育てとの両立を一度断念した美容師を取り込むために、スポットバイトの導入も推奨されます。
単発の派遣のような働き方であるスポットバイトは、美容業界の復帰のきっかけとして有用です。
ブランクが足かせになっていたり、時間の確保が容易ではなかったりする子育て中の元美容師でも、単発の勤務であれば取り組みやすくなります。
待遇や福利厚生の充実に特化
将来の不安を払拭することで、離職率を抑え、定着率を向上させる効果が見込めるでしょう。
低賃金や福利厚生が整っていない職場では、将来に不安を抱いてしまいます。
どちらも経営に負担がかかるため、まずは一方を改善しましょう。
また、賃金を上げるだけではなく、選択肢を増やすことも定着率の向上に効果的です。
アシスタントのサポートを受けず、すべての施術を担う条件で歩合率を高く設定できたり、業務委託契約を導入したりするなど、選択肢を増やすことがモチベーションの向上につながり離職率の改善が期待できます。
美容業界から離れた人材も含めた教育カリキュラムに特化
3つ目の改善例として、効率的に技術を修得でき、売上を上げられる教育カリキュラムを構築が挙げられます。
教育カリキュラムが整っていない美容室では、技術を効率的に修得できないためモチベーションが低下し、離職率が上がります。
教育カリキュラムは数年見直さなければ、時代の変化や現場の声が反映されていない可能性があるため、定期的な見直しが必要です。
また、美容業界から離れ、ブランクが復帰の足かせになっている人材の確保も目指すなら、ブランクに対応した教育カリキュラムも用意しましょう。
ブランクのある美容師に技術の学び直しは不可欠ですが、一からのスタートでは敬遠される可能性があります。
効率的な技術チェックと、不足した技術を学び直す臨機応変な教育カリキュラムを構築し、美容業界から離れた人材の確保にも取り組みましょう。
サロンと美容師のスキマ時間を埋める「美容師スポットワーク・バイト」
- 求人かけても中々集まらない
- 教えて育ててもすぐに辞めてしまう
- 採用コストが高すぎる
- 人件費が高騰していて苦しい
採用に悩んでいる上に、不規則な人をフルタイムで雇用するのに戸惑うサロン様もいらっしゃると思います。
そんなサロン様には美容師スポットワーク・バイトが有効です。
- 予約のある時間帯だけ
- いつも忙しい午前中だけ
- 日曜日3時間だけ
などサロンの都合に合わせて募集ができます。
また募集できるスキルもスタイリストから、シャンプーしかできないJrアシスタントまで幅広く募集が可能です。
サロンの要望に合わせて募集することで、ハイスペックな方を無駄に高額で雇う必要がなく余計な出費を抑えることにも繋がります。
初見の方は最初掃除やサポートをお願いし、継続してお願いしているうちに技術や人となりも見えて安心して任せられるようにもなります。
スポットワークにはどんな人が来るの?
ケースによりますが、登録者の多くは美容師免許を取得している元美容師の方が多いのが特徴です。
現役アシスタントが副業でされてる方
結婚出産で一時的にサロンを離れた方
腰痛や手荒れで一時的に美容師を離職してる方
転職先の美容室を探しながら副業でされてる方
等様々な方がいらっしゃいます。
スポット美容師なら登録・利用が無料のならびすけっとリンク
びすけっとリンクは美容師スポットバイトのマッチングに特化しており、しかも登録も利用も無料です。
ちなみに良い人に巡り会え双方の合意がございましたら、そのまま就職されても結構です。
びすけっとリンクは特に関与いたしません。
びすけっとリンクがサロンと美容師さんの良い出会いの場になればと考えております。
ターゲットを明確にしてホワイトな美容室づくりに取り組む
女性スタッフが多いなら出産や育児と両立しやすい労働環境が、将来の負担が離職率を上げている美容室には待遇や福利厚生の改善が求められます。
すでに人手不足に陥っている場合は人材確保のため、働き方の多様化や復帰に対応した教育カリキュラムの構築が必要になるでしょう。
ターゲットを明確にすることで、経営の負担を抑えながらホワイトな美容室づくりに取り組めます。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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