人手不足が顕著な業界で注目されている「休眠資格保有者」。
医療や介護、保育の現場が深刻な人手不足に陥っていることから、注目を浴びるようになりました。
同じく人手不足が深刻化する美容業界でも、「休眠美容師」が問題解決のキーパーソンとして期待されています。
では、美容業界への復帰や再挑戦を検討している人材を確保するには、どのような取り組みが必要でしょうか?
本記事では、美容業界から離れた人材を呼び戻すための働き方の多様化と教育カリキュラムの構築について解説します。
新卒者だけでは人手不足の解消は難しい
美容専門学校の新卒者では人手不足の解消が難しい理由として、以下の2つが挙げられます。
美容師免許の新規取得者は約1万8,000人
2005(平成17)年度には約3万人の新規美容師免許取得者がいましたが、2022(令和4)年度の新規取得者は1万7,876人です。
2010(平成22)年度に2万人を割り込んで以来、停滞が続いています。
再受験で合格した人数も含まれていますが、新規美容師免許の取得者の大半を占めているのは新卒者です。
離職率が高い業界であることも加わり、新卒者だけでは人手不足の解消は困難であることが予想されます。
参照資料:公益財団法人理容師美容師研修センター 「新規免許登録件数」
美容室の施設数は約27万軒
美容師免許の新規取得者数が伸び悩んでいますが、美容院の施設数は増え続けているため、需要と供給のバランスが崩れています。
2022(令和4)年度末時点で確認されている美容室は26万9,889軒です。
統計開始以来、増え続けており、前年度から5,000軒以上増えました。
一人サロンの増加も背景として考えられますが、美容師免許を取得する人数に比べサロン施設数が多すぎるため、少ない牌を取り合う状況に陥っています。
参照資料:厚生労働省 「令和4年度衛生行政報告例の概況」
美容業界から離れた原因が人手不足解消のカギになる
美容業界から離れる原因を解決できれば、離れた人材を呼び戻すカギになります。
・給与
・労働環境
・人間関係
・出産や育児
・手荒れ
上記が美容業界から離れる原因として挙げられますが、このうち、取り組みやすく人材確保に効果が期待できるのが「労働環境」と「出産や育児」です。
給与アップは資金的な体力に余裕があれば可能ですが、すでに人手不足に陥っているなら経営のリスクが高くなります。
「人間関係」は経営者だけが取り組む問題ではなく、「手荒れ」に関しては個人の体質による部分が大きいため最適解はありません。
「出産や育児」がきっかけで美容業界から離れたなら、美容師との両立が可能な「労働環境」を整えれば人材を呼び戻せる確率が高くなります。
子育てと美容師の両立が可能な働き方
子育てと美容師の両立を目指すなら、働き方の多様化が必要です。
美容師と子育ての両立が難しい要因として、下記が挙げられます。
・保育園などからの急な呼び出しに対応しづらい
・指名が入っていると急には休めない
・就労時間が長い
・子どもの行事は土日祝日が多いが休めない
子どもの体調不良により保育園などから急な呼び出しがあっても、予約が入っていると対応しづらく、前日から体調を崩していた場合も同様に休みの取得がためらわれます。
また、就労時間が長く、土日祝日に休みを取得できない美容室が多いため、子育てとの両立は難しいでしょう。
しかし、裏を返せばこの要因を改善すれば、美容師と子育ての両立は可能です。
短時間勤務制度や土日祝日に休暇を取得できる制度を導入するだけで、2つの課題は解決します。
急な呼び出し対応と休みの取得を解決するには、地道な環境整備が必要です。
突然、担当者が休むことを伝えられても顧客は体制の不備を感じてしまうため、美容室側から事前に周知しておきましょう。
子育てをサポートするため、事情があれば予約が入っていても担当者の休みの取得を容認していることや、それを他のスタッフでフォローすることなどを、美容室の取り組みとして発信します。
ホームページやSNSへの掲載、接客中の告知などで周知を図れば、理解を得られやすくなります。
予約日を変更していただいたり、担当者が変わったりした顧客にはサービスを提供するのも効果的です。
子育てに理解のある職場、それをサポートする体制を整えた職場は、企業イメージアップにもつながります。
このような取り組みは離職率を抑え、定着率を上げるだけではなく、求人活動の際の強力な武器にもなります。
復帰や再挑戦をサポートする教育カリキュラム
すでに美容業界から離れて年数が経っている場合に、ハードルになるのがブランクです。
ブランクが長いと勘が鈍るため、復帰をためらってしまいます。
このハードルを解消するには、復帰や再挑戦をサポートする教育カリキュラムの構築が有用です。
すでに休眠美容師の確保に動き始めている美容室は復帰を目指す人材をサポートする教育カリキュラムを用意し、体制を整えています。
教育カリキュラムの構築と子育てとの両立を目指した働き方が人手不足解消のカギ
子育てとの両立が可能な働き方の導入や、復帰や再挑戦をサポートする教育カリキュラムの構築が、人手不足解消のカギになります。
また、復帰のきっかけとして適したスポットバイトの導入も有用です。
単発の派遣のような働き方なので、スキマ時間でも取り組みやすく、勘を取り戻しつつ美容業界への本格的な復帰が目指せます。
美容業界の人手不足は解決の糸口が見出だせず、働き方の多様化や復帰をサポートする教育カリキュラムの構築など、さまざまな対策が求められています。
人手不足を解消する「美容師スポットワーク・バイト」
- 求人かけても中々集まらない
- 教えて育ててもすぐに辞めてしまう
- 採用コストが高すぎる
- 人件費が高騰していて苦しい
採用に悩んでいる上に、不規則な人をフルタイムで雇用するのに戸惑うサロン様もいらっしゃると思います。
そんなサロン様には美容師スポットワーク・バイトが有効です。
- 予約のある時間帯だけ
- いつも忙しい午前中だけ
- 日曜日3時間だけ
などサロンの都合に合わせて募集ができます。
また募集できるスキルもスタイリストから、シャンプーしかできないJrアシスタントまで幅広く募集が可能です。
サロンの要望に合わせて募集することで、ハイスペックな方を無駄に高額で雇う必要がなく余計な出費を抑えることにも繋がります。
初見の方は最初掃除やサポートをお願いし、継続してお願いしているうちに技術や人となりも見えて安心して任せられるようにもなります。
スポットワークにはどんな人が来るの?
ケースによりますが、登録者の多くは美容師免許を取得している元美容師の方が多いのが特徴です。
現役アシスタントが副業でされてる方
結婚出産で一時的にサロンを離れた方
腰痛や手荒れで一時的に美容師を離職してる方
転職先の美容室を探しながら副業でされてる方
等様々な方がいらっしゃいます。
スポット美容師なら登録・利用が無料のならびすけっとリンク
びすけっとリンクは美容師スポットバイトのマッチングに特化しており、しかも登録も利用も無料です。
ちなみに良い人に巡り会え双方の合意がございましたら、そのまま就職されても結構です。
びすけっとリンクは特に関与いたしません。
びすけっとリンクがサロンと美容師さんの良い出会いの場になればと考えております。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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