美容師に限らず、様々な理由で副業を始めたいと思っている方はたくさんいます。
- 収入源を増やして生活に余裕を持ちたい
- 貯蓄をして、開業資金や将来に備えたい
- 将来に備えてキャリアアップをしたい
しかし「会社にバレるのが怖い」「何を副業にしたらよいかわからない」と、なかなか踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そもそも美容師が副業をするとバレるのかという疑問から、会社にバレるのを防ぐ対策、副業のメリット・デメリットまでをわかりやすく解説していきます。
美容師におすすめの副業3選も紹介していますので、ぜひ働き方改善の参考にしてみてください。
美容師の副業はバレることもある!
美容師の副業は法律的に言えば禁止ではありませんが、必ずしも会社にバレないという保証はありません。
美容師の副業が会社にバレる理由は主に、「住民税でバレる」「誰かに見られる」の2つです。
住民税でバレる
住民税は、給与の合計に基づいて算出されているので、給料が増えれば収める金額も高くなります。
就業先が複数ある場合、最も給与が多い会社の明細に住民税が合算されて記載されるので、経理の担当者に「あれ?この人住民税増えてない?」と悟られてしまったらアウトです。
住民税バレを防ぐためには、副業分の住民税は自分で納付することを選択します。
これを「普通徴収」と言います。(通常は住民税が給与から天引きになる特別徴収を採用しています)
こうすることで副業分の住民税は本業の明細に合算されず、自宅に届いた納付書によって収めることとなり、副業が住民税によってバレることを防ぐことができるのです。
しかし、平成29年頃から全国的に「住民税の特別徴収を徹底する動き」が推奨されており、自治体によっては普通徴収への切り替えが難しいケースもあります。
副業を始める前に、住民税の納付方法についてお住まいの自治体へ相談することをおすすめします。
副業していることが誰かに見られてバレる
誰かに見られてバレるのは、「働いているところを目撃される」「SNSなどを見られて副業していることが知られる」というパターンが考えられます。
副業先は労働条件や給与面だけでなく、会社の通勤圏内を避けた場所であることも視野に入れて十分にリサーチしましょう。
何気ない会話や同僚との飲み会などでうっかりバラしてしまうという方もいるようです。
日頃から自分の言動に細心の注意を払い、社内バレを防ぐよう心掛けるのも重要ですね。
- 副業先はバレにくい土地を選ぶ
- 本業と副業でSNSを使い分ける
- 親しい同僚でも本業のことは一切話さない
美容師が副業をするときの基本的な対策として必ず徹底してください。
美容師が副業するメリットとは?
美容師が副業をすると収入面はもちろん、キャリアの幅が広がるというメリットもあります。
メリット①:収入源を増やせる
副業最大のメリットは、収入源を増やして金銭的に余裕が持てるということです。
厚生労働省が実施している「賃金構造基本統計調査(企業規模10人以上を対象とした2009〜2019年をまとめたデータ)」によれば、美容師の平均月収は約24〜25万円ほど。
保険代理店などで働く保険外交員と比較すると、労働時間の割に給与や賞与が少ないことがわかります。(下記表を参照)
こちらはあくまで統計であり、実際はお店の待遇や役職により異なりますが、「今の給与では満足できない」と感じている美容師がいるのは事実です。
中には「生活のために働かないといけない」「ずっとここで頑張らないといけない」という思いから、心身ともに疲れてしまう人も多いようです。
- 転職をしたいけど経済的に余裕がないので踏み出せない
- 結婚や出産後の解雇やパート降格が不安
- サロンで働けど働けど生活防衛費が貯まらない
このように、美容師だからこそ起こり得るリスクや経済的不安も、副業で収入源を増やすことができれば回避できるでしょう。
メリット②:キャリアの幅が広がる
美容師の副業は、職場以外のつながりを増やし、キャリアの幅を広げるためにも有効です。
1つの美容室で修行をしながら技術を磨き、開業こそが最大の出世だった従来とは違い、今はSNSなどを通して個人でも集客ができる時代。
副業をしながら人脈や新たな顧客を獲得し、「美容師」という職業にとらわれないキャリアプランの構築が可能です。
副業は自分が軸となって動くことが多くなるので、プレゼン能力やコミュニケーション能力もこの期間に身につきます。
まずは最初の一歩として、副業としてス美容師ポットバイトを取り入れて、収入と一緒に美容師のスキルアップにつなげてみてはいかがでしょうか?
美容師が副業するデメリットとは?
美容師の本業とは別に、空いた時間を使って副業をすることで様々なデメリットも生じます。
デメリット①:会社バレの危険がある
美容師が副業をするのは法律的には禁止ではありませんが、公務員のように会社の就業規則として禁止されている場合があります。
副業を始める前に、まずは会社の就業規則を確認しておくことをおすすめします。
万が一バレてしまった場合、口頭での厳重注意、減給、出勤停止、降格、解雇といった、厳しい処分が待ち受けています。
また、美容室の従業員数は、平均3〜8人程度と非常に少なく、社内でバレてしまった際に噂が広がるスピードも早く、形見の狭い思いをするかもしれません。
副業に関する言動やSNSでの発信には細心の注意を払いましょう。
デメリット②:日常生活への支障
美容師の副業は、本業が終わったあとの時間や休日を使いながら行うことになるので、当然自分への負担も大きくなります。
頑張りたい気持ちとは裏腹に、思っていたよりも疲れたり、ストレスになったりすることもあるでしょう。
副業を頑張るあまり、本業中に眠くなったり、ミスが増えたりするのは本末転倒。
どちらかが疎かになると「やはり自分に副業はムリだったのかも」というモチベーション低下の原因にもなります。
副業は自分の体力と相談しながら、本業とバランスよくこなすスケジュール管理が重要なポイントです。
美容師の副業におすすめの仕事3選!
1.もう一つの場所で美容師を行う(スポット美容師、訪問美容師)
スポット美容師
スポット美容師とは、自分の都合の良い日時だけ依頼されたサロンに出向いて短時間美容師をすること。
雇用関係ではなく短時間のスポットワークとなるため自分の空き時間を上手に使うことができるでしょう。
「気になるサロンで就業体験ができた」「 普段の職場とは違う環境でこれまでにない経験を積むことができた」という声も聞かれ、自分がどんな仕事でやりがいを感じるのかを再確認できる良い機会になっているそうです。
美容師が副業として「スポットワーク」に取り組む3つのメリット
訪問美容師
訪問美容師は「サロンに行けない高齢者の自宅や施設に訪問してサービスを行う美容師」のことを指します。
最近では登録派遣制の訪問美容師もあり、自分の都合で仕事を入れてもらうこともできます。
どちらも現役美容師としてのスキルを存分に活かして、収入とともに経験も手に入れられる美容師副業の第一候補と考えます。
特にスポット美容師は、スタイリスト未満のアシスタント需要が高く、シャンプーや掃除等を少し手伝って欲しいサロンから人気です。
2.ヘアメイク
ヘアメイクも美容師のスキル大きく活かせる職業です。
「自分の好きなこと・得意なことを生かせるので趣味感覚で副業ができた」という声も多く、副業期間にヘアメイクのスキルを磨いてプロに転身したという人までいます。
活動の場は、成人式やブライダルなどのイベント・芸能関係の撮影・アーティストのMV撮影・ナイトワークのヘアメイクなど様々。
休日や終業後の空き時間に取り入れやすく、サロンにはない経験を積めるのが魅力です。
3.YouTuber
美容師の副業には、動画コンテンツを配信するYouTuberやライバーという方法もあります。
これらは主に広告収入で成り立ちある程度の登録者数や知名度を必要とするため、副業としての難易度は高めです。
登録者数1〜5万人程度を集めている人は「ハード過ぎる美容師のリアルな1日」などの同業者向け動画や、「◯分でできるヘアアレンジ動画」などのハウツー動画で再生回数を稼いでいます。
バズっている動画の特徴としては、自分の働くサロンを公表している人が多い印象なので、職場バレせずに副業したいと思っている人には不向きで
むしろ堂々と宣言し、本業の集客を目的にシナジーを生む事もできますので考えようによっては一挙両得の副業かもしれませんね。
まとめ
- 美容師の副業は法律的に禁止ではないが、絶対にバレないというわけではない
- バレる理由は「住民税」か「誰かに見られる」の2つが多い
- 美容師が副業をするメリットは「収入源が増える」「キャリアの幅が広がる」こと
- 美容師が副業をするデメリットは「会社バレ」や「(疲労など)日常生活への支障」
- 美容師におすすめの副業は美容師・ヘアメイク・YouTuberの3つ
今回は美容師の副業はバレるのか、副業をするメリットやデメリットについてご紹介しました。
私も本業と並行して副業をしていたことがありますが、「副業を始める」という最初の1歩までがなかなか踏み出せなかった記憶があります。
会社や同僚にバレるのは怖いですが、きちんと情報収集さえすればある程度は防ぐこともできます。
やってみて出来るか出来ないかはあとの話。
まずは小さくても始めてみることで世界は広がりますので、まずはこの記事を参考に少しでも行動してみていただけたらなと思います。
特に美容師のスポットワーク・スポットバイトはスキマ時間にできるので、副業には最適です。
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ライター:真篭あやか(ブロガー/30代で2児ママ)
ママになったことをきっかけに、10年間の会社員員生活に別れを告げフリーランスに転身。
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