慢性的な人手不足が続く美容室。 離職率の高さも加わり、人材の確保が運営上の課題となっています。
本記事では、美容室の人手不足解消のカギを握る「休眠美容師」や、人材確保につながる求人のコツを解説します。
美容室の80%は人手不足
美容室の80%が人手不足とされています。
厚生労働省が発表する「一般職業紹介状況(令和4年11月分)」によると、美容師を含む「生活衛生サービスの業種」の有効求人倍率は3.33倍です。
生活衛生サービスの業種に就きたい人が3倍以上に増えなければ、人手不足は解決しない状況が続いています。
全業種の有効求人倍率1.27倍と比較すると高い数値であり、美容業界の人材確保を巡る環境の厳しさを示しています。
人材確保のカギは「休眠美容師」
令和3年度の新規免許登録件数が1万7,936件、平成27年3月末時点で全国に23万7,525施設の美容室があることを踏まえると、新卒やサロンを移る美容師では人手不足解消の見通しが立たないでしょう。
そこで注目されているのが、「休眠美容師」です。
一度美容室に就職したものの、何らかの理由で美容から離れた人を指します。
労働環境に耐えられなかったり、結婚や出産がきっかけになったりするなど、さまざまな理由で美容業界から離れます。
美容室の人手不足解消に向け、美容業界から離れた人材に戻ってきてもらうための対策や労働環境の整備が求められているのです。
参照:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター 厚生労働省 美容業概要
働きやすい環境を整備
一度美容業界から離れた人材に戻ってきてもらうためには、働きやすい環境を用意する必要があります。
・労働環境
・待遇
・教育体制
働きやすい美容室に変革するためには、上記3つの見直しが有用です。
労働環境
立ちっぱなしでの長時間労働や不規則な休憩などが、美容室の労働環境が悪いとされる原因です。
忙しい時は、昼ごはんも食べられずに夜まで接客するケースも珍しくありません。
昼休憩のために顧客を待たせるわけにはいきませんが、予約を調整してスタッフが適度に休憩を取れるようにしましょう。
また、休みを取得しやすい制度を導入することも検討が必要です。
子育て中の休眠美容師に美容室に戻ってきてもらうなら、子育てしやすい労働環境が必須になるでしょう。
保育園や学校の行事に参加したり、看病したりするなど、育児のために店の定休日以外にも休みを取得しやすい制度が求められます。
教育制度
美容室から離れてブランクが長くなるほど、美容に戻るハードルが高くなります。
ハードルを下げ、美容室に戻りやすくするためには、教育制度の整備が有用です。
客観的に技術修得の流れが理解できる体系的なカリキュラムを用意することで、ブランクに対する不安の解消につながるでしょう。
待遇
給与や長期休暇、有給など、経営に支障がない範囲内で改善が必要です。
資格を必要としない仕事より待遇を良くしなければ、美容業界から離れた人材は戻りません。
しかし、高い報酬と多い休暇を認めると、経営は立ち行かないでしょう。
たとえば、子育て中の休眠美容師をターゲットにするなら、報酬は扶養内に設定し、時短勤務や長期休暇の取得制度などの働きやすい環境を用意すると反応が見込めるでしょう。
求人の特徴を掴んで活用
求人ごとに特徴があり、求める人材によって使い分けることで経営を支えるマンパワーの確保につながります。
「求人サイト」と「転職エージェント」の違いや、新しい働き方「スポットワーク」について以下に解説します。
求人サイトと転職エージェントの違い
求人サイトの多くは、求人情報をサイトに掲載するだけです。
一方、転職サイトは、美容室と美容師の間に運営元が入り、マッチングの精度向上に努めます。
美容室から求める人材の詳細を、美容師からは就職先の美容室に求める条件を転職エージェントのアドバイザーがヒアリングし、相互に条件を満たす美容室と美容師を紹介します。
転職エージェントは面接を実施する人材が絞り込まれるので、求める人材の確保と時間の節約につながるメリットがあるでしょう。
求人サイトは、求人情報を掲載する費用を抑えられることがメリットです。
「スポットワーク」で週末や繁忙期を乗り切る
新しい働き方として注目される「スポットワーク」。
日時を指定して単発でサロンワークを支えてもらうことから、スポットバイトとも呼ばれています。
週末や繁忙期に限定して人材を確保することで、平日や閑散期の人件費を抑えられる点が、メリットとして挙げられます。
サロンと美容師のスキマ時間を埋める「美容師スポットワーク・バイト」
- 求人かけても中々集まらない
- 教えて育ててもすぐに辞めてしまう
- 採用コストが高すぎる
- 人件費が高騰していて苦しい
採用に悩んでいる上に、不規則な人をフルタイムで雇用するのに戸惑うサロン様もいらっしゃると思います。
そんなサロン様には美容師スポットワーク・バイトが有効です。
- 予約のある時間帯だけ
- いつも忙しい午前中だけ
- 日曜日3時間だけ
などサロンの都合に合わせて募集ができます。
また募集できるスキルもスタイリストから、シャンプーしかできないJrアシスタントまで幅広く募集が可能です。
サロンの要望に合わせて募集することで、ハイスペックな方を無駄に高額で雇う必要がなく余計な出費を抑えることにも繋がります。
初見の方は最初掃除やサポートをお願いし、継続してお願いしているうちに技術や人となりも見えて安心して任せられるようにもなります。
スポットワークにはどんな人が来るの?
ケースによりますが、登録者の多くは美容師免許を取得している元美容師の方が多いのが特徴です。
現役アシスタントが副業でされてる方
結婚出産で一時的にサロンを離れた方
腰痛や手荒れで一時的に美容師を離職してる方
転職先の美容室を探しながら副業でされてる方
等様々な方がいらっしゃいます。
スポット美容師なら登録・利用が無料のならびすけっとリンク
びすけっとリンクは美容師スポットバイトのマッチングに特化しており、しかも登録も利用も無料です。
ちなみに良い人に巡り会え双方の合意がございましたら、そのまま就職されても結構です。
びすけっとリンクは特に関与いたしません。
びすけっとリンクがサロンと美容師さんの良い出会いの場になればと考えております。
従業員満足度の向上を図り休眠美容師を取り込む
美容室を運営する上で顧客満足度が重要です。
人手不足が慢性化する中では、従業員満足度にも注意を払う必要があります。
既存のスタッフを美容室に定着させ、新卒や休眠美容師を確保するためには、報酬や待遇を含めた労働環境の整備がカギになるでしょう。
人材との高いマッチング精度を求めるなら転職エージェント、費用を抑えて人材を確保するなら求人サイトが有用です。
人件費を抑えつつ、週末や繁忙期のサロンワークを円滑に進めることが目的であれば、美容室と美容師のマッチングサイト「びすけっとリンク」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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