進学や成人式、就職、結婚など、顧客の人生の節目に携われることも美容師のやりがいの1つです。
より長く顧客と付き合うには、高いリピート率が不可欠になります。
リピート率が高いということは、顧客の要望を叶え、飽きさせないようにスタイルを提案し、求める接客を提供している証です。
来店のたびに顧客のニーズに応え、その結果、人生の節目に携われるほどの長い付き合いにつながります。
この記事では、美容師のリピート率を上げるための5つの方法について解説します。
リピート率を上げる方法5選
美容師がリピート率を上げるには、以下の5つの方法が有用です。
- ターゲット層とのマッチング
- ライフステージに合ったメニュー提案
- 飽きさせない提案
- DMのタイミング
- スキルアップ
それぞれの方法について解説します。
【リピート率の上げ方①】ターゲット層とのマッチング
リピート率を上げるうえで、サロンのターゲット層とのマッチングが重要です。
例えば、モードなスタイルや個性的なスタイルをつくることが得意なスタイリストと、閑静な住宅街で主婦層をターゲットとするサロンでは相性が良いとはいえません。
モードや個性的なスタイルのニーズもあるかもしれませんが、少数派であると予想されます。
お手入れやスタイリングの手間を抑えつつトレンドを取り入れる技術力や、グレイヘアの悩みを解消するケミカル知識などが求められるでしょう。
逆に市街地や大学の近くなどは、トレンドを再現するスキルやダメージ毛に対するケミカル知識が求められます。
オールマイティに対応できることが理想ですが、少なくともサロンのターゲット層に合った技術を提供しましょう。
【リピート率の上げ方②】ライフステージに合ったメニュー提案
ライフステージが変わることで、髪型や髪色、時間に制限がかかるケースもあります。
就職すれば髪の長さや色の規制があったり、子育て中は来店する時間の確保が難しくなったりすることもあるでしょう。
例えば、髪色に規制がある会社に勤めているロングの女性が、休みの日には明るいトーンのスタイルを楽しみたいとします。
全体をハイトーンにするのは制限上難しいですが、アウトラインを外してインナーカラーを入れ、髪を束ねる際に毛先に注意すれば隠せるようなデザインを提案します。
休みの日や会社終わりに髪を下ろすとインナーカラーが映えるので、スタイルを楽しめるでしょう。
髪や時間に制限がある中でも、スタイルを楽しんだり、維持したりできるメニューを提案することで信頼関係を築けます。
【リピート率の上げ方③】飽きさせない提案
ライフステージに変化がなくても、気分によってスタイルを変えたくなるケースもあるでしょう。
スタイルのマンネリ化は、顧客が別のサロンに移るきっかけになります。
来店歴が長くなって顧客の「定番スタイル」が出来上がると、美容師としては施術が容易になり、安心してしまいがちです。
しかし、スタイルや接客に不満はなくても、気分や雰囲気を変えたくなるのが顧客の心理です。
会話や来店の際の服装などから嗜好の変化を察知し、飽きさせないようにスタイルを提案しましょう。
【リピート率の上げ方④】DMのタイミング
DMは紙媒体だけではなく、オンラインを活用するケースも増えています。
SNSは宣伝・広告費用を抑えられるため有用です。
顧客の来店サイクルを把握しておけば、1~2週間程度早めにDMを送ることで来店を促しつつ、サイクルの短縮も図れます。
【リピート率の上げ方⑤】スキルアップ
リピート率を上げるには、技術力だけではなく、幅広い客層に対応できる接客力を含めたスキルアップが重要です。
勤めるサロンの客層が偏っている場合に、勤め続けるならそのままでも問題ありません。
しかし、独立や転職、フリーランスに転身するなどの可能性があるなら、幅広いスキルアップは必要不可欠です。
スキルアップを図る効果的な方法は、異なる客層のサロンワークに携わることですが容易ではありません。
サロンに勤めたまま、他店舗のサロンワークに携わる方法として有用なのが「スポットワーク」です。
サロンが日時や求めるスキルを提示し、スキルを有して時間の都合が合う美容師が応募して、条件が合えば指定された日時のサロンワークに参加します。
他店舗にヘルプに行くようなものだと考えると、イメージしやすいでしょう。
普段のサロンワークとは異なる客層や技術、薬剤に触れる機会に加え、収入も得られます。
ただし、勤めるサロンのオーナーには話を通しておかなければ、サロンを移る準備と判断されトラブルにつながるおそれがあるので注意しましょう。
サロンは増加傾向にあるため、リピート率が生命線
人口は減少傾向にある中でサロンの施設数は25万軒を突破し、美容業界を取り巻く環境は芳しくありません。
現在来店している顧客を維持し、これから来店する新規客を取り込むため、リピート率の向上は喫緊の課題です。
①ターゲット層とのマッチング
②ライフステージに合ったメニュー提案
③飽きさせない提案
④DMのタイミング
⑤スキルアップ
解説した上記の5つの方法に取り組み、リピート率の向上を図りましょう。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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