企業によっては管理職に対して新人指導に関する講習が実施されるほど、「Z世代」への指導や労働環境の整備は課題となっています。
サロン経営者の中には、Z世代の美容師が求める働き方や教育方法が分からず、人材の確保に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Z世代の特徴や、貴重なマンパワーを補う「スポットワーカー」について解説しています。
これまでの教育や働き方では通用しないZ世代の美容師
1990年代後半から2015年ごろの間に生まれた人が「Z世代」と呼ばれており、10代後半から20代前半の美容師がZ世代にあたります。
Z世代の特徴は「厳しい教育」への耐性の低さと「自分らしさの尊重」です。
厳しい教育に慣れていない
「ゆとり世代」より下のZ世代は、厳しい教育を受けた経験がない傾向にあります。
もちろん、Z世代であっても厳しい指導を受けた経験がある人もいます。
しかし、体罰をはじめ、強い口調での叱責も問題になるので、学校では厳しい教育は実施していません。
美容師は技術を磨くために営業後に練習するのが当たり前でしたが、給料も発生しない練習に疑問を持つZ世代は少なくありません。
練習を強要すれば、離職につながったり、労働基準監督署に相談されたりするといったリスクがあります。
自分らしさを尊重する
教育する側としては、「自分らしさ」の前に、基本を学んでほしいところです。
個性を尊重する風潮が強まった影響で自分らしさ、つまり感性を第一に考えるZ世代の美容師が増えました。
美容師にとって感性は重要な要素ですが、基本を疎かにするとセンスは輝きません。
基本を学んだ上で「自分らしさ」を表現してほしいサロン経営者と、「自分らしさ」を尊重してもらいたいZ世代は、意見がぶつかることがしばしばあります。
貴重なマンパワーを補う「スポットワーカー」
上記のZ世代の特徴に加え、オンラインで就職活動がしやすくなったことも手伝い、人材が定着しない問題を抱えるサロンが増えています。
この問題の解決策の1つになるのが、「スポットワーカー」の導入です。
指定した日時のサロンワークに、スポット参加するのが「スポットワーカー」です。
美容師とサロンを対象にしたスポットワークのマッチングサイトもあり、新しい働き方として普及しつつあります。
人手が足りず土日や繁忙期のサロンワークに悩む経営者と、サロンには務めていないもののサロンワークから離れて技術をサビ付かせたくない美容師の双方にメリットがあります。
「スポットワーカー」のメリットとデメリット
美容師の新しい働き方として提唱され始めた「スポットワーカー」ですが、サロン側にとって以下のようなメリットとデメリットがあります。
「スポットワーカー」のメリット
スポットワーカーのメリットは、「教育の手間」と「人件費」を抑えられることです。
スポットワーカーを募集する場合は、技術を基準に検索します。
シャンプーができれば十分だったり、カラー剤の塗布やストレートのアイロンまでできる美容師を求めていたり、サロンがスポットワーカーに求める技術レベルはさまざまです。
求める技術レベルに達するまで育てるには時間と手間がかかります。一方、スポットワーカーの場合は、マッチングした美容師が指定した日時のサロンワークに加わるため、教育にかかる手間はかかりません
サロンワークが忙しい曜日や時期があれば、暇な時もあるでしょう。雇用している場合は暇な日や、閑散期も人件費がかかります。
雇用する美容師の人数を最低限に抑え、忙しい時期はスポットワーカーで補えば、人件費のカットにつながります。
「スポットワーカー」のデメリット
スポットワーカーの技術力は、マッチングサイト上のメッセージ機能を通じて確認します。
そのため、サロンが求める技術力とスポットワーカーの技術力にギャップがあるケースもあるでしょう。
また、土日や繁忙期など、忙しくなる時期はどのサロンも同じなので、求めるタイミングにスポットワーカーを確保できない可能性もあります。
「スポットワーカー」の導入の流れ
スポットワーカーのマッチングサイト「びすけっとリンク」を例に、導入の流れを紹介します。
・美容師と美容室がそれぞれサイトに会員登録
・美容室が募集案件を掲載
※掲載時に求める人材を記載する。
・美容師から美容室へ問い合わせ
・美容室からスキルや経歴の確認
・双方時給、交通費、日時等の詳細確認
・当日美容師が美容室へ訪問、作業・手伝い、業務終了後報酬支払い
上記の6つの流れでスポットワーカーを導入しますが、注意が必要なのは、日時の指定が終わっても契約完了にはならないことです。
契約ではないため不安に感じるサロン経営者もいるかもしれません。
「びすけっとリンク」ではサロンワーク終了後に、スポットワーカーに評価を付けるシステムがあります。
スポットワークの実績やサロンワークのレベル、仕事に対して真摯に向き合っているかなどを確認できるため、音信不通になるといったトラブルを回避するための判断材料になります。
人材の確保と人件費カットを両立する「スポットワーカー」
人手が足りず、サロンワークが十分に回っていない場合の解決策の1つが、「スポットワーカー」の導入です。
スポットワーカーの実績を確認すれば、リスクを回避して教育の手間や人件費を抑えられるメリットがあります。
サロンの新しいマンパワー「スポットワーカー」を導入する際は、検索や評価機能が充実した「びすけっとリンク」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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