配信事業や飲食店など、さまざまな業界で普及するサブスクですが、美容室においても導入するケースが増えています。
この記事ではサロンオーナーや経営陣に向け、美容室がサブスクを導入するメリット・デメリット、注意点について解説します。
サブスクリプションの略
サブスクとは、「サブスクリプション(subscription)」の略です。
会費などの意味を持ち、定額料金制を指す言葉として用いられます。
月単位で一定の料金を支払うため、動画や音楽配信、施設利用などのビジネスモデルに導入されるケースが多い制度です。
スポーツジムや習い事などはサブスクが浸透した業態ですが、近年、美容室や飲食店でも普及しています。
美容室におけるサブスクの導入事例
美容室におけるサブスクの導入事例には、下記のようなものがあります。
- シャンプー&ブロー、セット
- 通い放題
- セルフスタイリングスペース
それぞれの導入事例の詳細は、以下のとおりです。
シャンプー&ブロー、セット
シャンプーやセットを定額制で提供するサブスクです。
シャンプー&ブローを提供する機会が多かったり、繁華街が近くてセットの顧客を多く持っていたりする美容室に適しています。
月に何度でも利用できるケースや回数によって複数の料金設定がある場合もあり、ターゲット層によってさまざまなバリエーションがあります。
通い放題
カットやカラー、パーマなどの施術を定額で受けられるサブスクです。
1カ月のサブスクでは顧客が魅力を感じにくいため、3ヶ月や6カ月単位で提供されるケースもます。
回数制限を設けるのか、最低でも1週間は来店間隔を空けるのかなど、美容院によって設定はさまざまです。
また、カラーやパーマなどの薬剤を使用する施術の頻度が増す場合には、ダメージ対策が重要になります。
セルフスタイリングスペースの提供
繁華街に近い地域に美容院を構えている場合に有効なのが、自分でスタイリングできるスペースを提供するサブスクです。
仕事終わりや出先でスタイリングやメイク直しができるスペースとして、定額で提供します。
美容室のスタイリング剤やドライヤー、コテ、アイロンなどが使えるので、販促効果も期待できます。
セット面や待合・カウンセリングスペースでは、他のお客様やスタッフの目があり利用しづらいため、半個室のような空間を提供できる美容室に限られるサービスです。
美容室のサブスクのメリット
美容室がサブスクを導入するメリットは、「売上の安定化」と「提案のチャンス増加」の2つです。
それぞれのメリットについて、以下に解説します。
売上の安定化
美容院に限らず、事業がサブスクを導入するメリットは売上の安定化です。
サブスクを導入することで、毎月一定額の売上が確保されるため経営が安定します。
来店サイクルが延びがちな顧客にサブスクの魅力を感じてもらえれば、売上の向上にもつながるでしょう。
提案のチャンスが増える
顧客がサブスクを利用して来店された際に、スタイルを提案するチャンスがあります。
次回のスタイル提案は、リピート率の向上や来店サイクルの短縮に有効であり、サブスクの利用時にも接客中に自然な会話の流れで提案すればサブスク対応外のメニューにつながる可能性があるでしょう。
ただし、押し売りに感じられてしまうと失客につながりかねないので、注意が必要です。
美容室のサブスクのデメリット
美容室がサブスクを導入するメリットがある一方、「利益低下」と「安売り」にならないように気をつけなければいけません。
美容院のサブスクのデメリットについて、以下に解説します。
料金設定と回数制限を間違えると利益が低下する
サブスクは顧客にとって魅力的でなければいけませんが、料金設定と回数制限を間違えると利益が低下するおそれがあります。
通い放題のサブスクで回数や来店間隔に制限を設けなければ、毎日通うことも可能です。
実際に毎日通ってカラーやパーマの施術を受ける顧客は稀ですが、ブリーチをしている顧客が2~3日間隔で色味だけを入れるケースは考えられます。
仮に1カ月あたりのサブスク料金を1万円程度にしていた場合、月10回もオンカラーで来店すれば材料費だけでサブスク料金をオーバーするでしょう。
人件費や光熱費などを加えると、サブスクが大幅な赤字の原因になります。
想定される施術内容と来店頻度から利益を損なわないサブスクの料金設定はもちろん、頻繁に施術を受けることによるダメージへの配慮も重要です。
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安売りにつながりかねない
「~放題」には安売りと受け取られかねないデメリットがあります。
安売りと受け取られると、美容室のイメージに悪影響を与える場合があるのでサブスクを導入する際には注意が必要です。
対処法としては、長い付き合いのある顧客だけに提供する「裏メニュー」のような方策が考えられます。
スタッフを十分に確保できていることがサブスク導入の前提条件
サブスクを導入する前提条件として、スタッフを十分に確保できていることが挙げられます。
サブスクを導入することでサロンワークが回らなくなったり、顧客を待たせてしまったりするようでは、売上の低下や顧客の流出につながってしまうでしょう。
美容業界では深刻な人材不足が続いているため、十分なスタッフを確保できていない美容室は早急に対策を講じなければいけません。
求人サイトや転職エージェントなど、オンライン上の求人媒体の活用はもちろん、スポットワークなどの普及が進む働き方への柔軟な対応も必要になるでしょう。
スポットワークは日時を指定してピンポイントで人材を確保できるため、土日祝日や繁忙期に絞って活用すれば人件費を抑えられるメリットもあります。
また、美容室と美容師のスポットワークに特化した「びすけっとリンク」は無料で導入できるので、費用を抑えた求人活動としても有用です。
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美容室のサブスクは「料金」「回数制限」「来店間隔」のバランスが成功のカギ
美容室のサブスクとして下記のような導入事例があり、そのメリットは「売上の安定化」と「提案のチャンス増加」です。
- シャンプー&ブロー、セット
- 通い放題
- セルフスタイリングスペース
一方で、設定を間違えると「利益の低下」や「安売り」のデメリットもあるため、導入の際には回数制限や来店間隔、料金のバランスが重要になります。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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