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美容師の職業病「手荒れ」!原因や普段できる対策を分かりやすく解説

コラム

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美容師にとって職業病ともいえる「手荒れ」。

一度手が荒れ始めるとなかなか治らず、痒みや痛みから寝られない時もあります。

また、手荒れがサロンワーク中の集中力低下の原因になる場合もあるでしょう。

この記事では、手荒れの原因や普段からできる対策について解説します。

 

サロンワークは手荒れの悪循環に陥りやすい

美容師が担う業務の多くは、手荒れの原因となり得ます。

  • シャンプー
  • ドライヤー
  • 薬剤

主に上記の3つが手荒れの原因となり、悪循環に陥ることで手荒れの重症化が進みます。

 

シャンプーによって手の皮脂が流される

すべての美容師が施術に入る可能性があるシャンプーによって、手の皮脂が流されることが手荒れの原因の一つです。

サロンによっては髪が引っかかりやすくなることから、グローブを着用してのシャンプーを禁止しているケースもあり、バリアである皮脂がない状態に陥ってしまいます。

 

皮脂が流された上ドライヤーで乾燥

シャンプーで皮脂が流されたままドライヤーを使うことにより、手が乾燥します。

乾燥によって手のヒビ割れや炎症の悪化につながり、出血を伴う場合もあるでしょう。

 

乾燥した皮膚に薬剤が浸透する

カラーの塗布時はグローブを着用しますが、カラーの乳化やシャンプー、ワインドなどの際にはグローブを着用しないケースも少なくありません。

皮脂が流れ、乾燥した状態に薬剤が浸透するため痛みを伴い、手荒れが悪化します。

 

ハンドクリームを塗ってもシャンプーで流される

手の乾燥を防ぐためにハンドクリームを塗ってもシャンプーで流され、悪循環に陥ります。 痒みを伴う場合も多く、無意識に手をかいてしまうことも手荒れを悪化させる原因の一つです。

美容師の手荒れ対策はコチラ

 

皮膚科で受診しても根本的な解決は難しい

手荒れが悪化した場合には皮膚科で受診しますが、シャンプーによって皮脂や処方されたハンドクリームなどが流され、乾燥した手に薬剤が浸透すると根本的な治療は難しいでしょう。

また、皮膚科の方針によりますが、ステロイド外用薬を使用するか否かの問題もあります。

ステロイド外用薬は炎症を引き起こす物質の生成を抑え、血管を収縮させることで赤くなった患部を沈める効果があります。

アトピー性皮膚炎の治療にも用いられますが、皮膚が薄くなったり、感染症を誘発したりするなどの副作用もあり、使用を止めると手荒れが再発する可能性もあるため使い方や止め時が難しい薬剤です。

 

できる限りグローブを着用して施術に入る

基本的な対策になりますが、施術に入る際にはできる限りグローブを着用することが手荒れに有用です。

サロンでグローブを着用したままでのシャンプーを禁止されている場合は、手荒れがサロンワークや練習に悪影響を与えていることをサロンオーナーやスタイリストに伝え、許可を取りましょう。

また、グローブを着用するにあたり、以下の点に注意が必要です。

 

髪が引っかかりにくいグローブを選ぶ

グローブにもさまざまな種類があり、髪に引っかかりにくい素材や加工が施されているタイプを使いましょう。

シャンプー中の指抜きも見直し、髪に指が引っかからない技術の修得に取り組むことも重要です。

グローブを着用したままのワインディングに慣れないようであれば、練習時からグローブを着用して技術レベルの向上を図りましょう。

手荒れ対策にグローブの着用は有用ですが、お客様の髪を引っ張って不快感を与えたり、クオリティが下がったりしないための努力は必要です。

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手やグローブが濡れていても装着が楽になるベビーパウダー

手やグローブが湿っていると装着が難しくなります。

時間に追われていると、ついついグローブを装着しないまま施術に入ってしまうケースもあるでしょう。

このような場合には、ベビーパウダーを用意しておくとグローブの装着が容易になります。

赤ちゃんの肌に使用できるように刺激が抑えられた商品なので、手荒れにも対応できます。

 

深刻な状態であれば一度離れるのも選択肢の一つ

どうしても手荒れが治らずサロンワークに支障をきたす場合は、一度サロンから離れ、治療に努めるのも選択肢の一つです。

サロンから離れると再び就職できるか不安になったり、ブランクが心配になったりしますが、どちらも問題ありません。

再就職やブランクが問題ない理由として、下記の2つが挙げられます。

 

深刻な人手不足が続く美容業界では復帰が容易

美容業界は深刻な人手不足が続いており、再就職は容易です。

美容専門学校に進学する学生数は伸び悩み、サロンの施設数だけは増加傾向にあるため、離職率が高い業界であることも加わり、売り手市場が続いています。

美容師免許を保有し、サロンに勤めた経験があるものの美容業界から離れた「休眠美容師」が人材確保において注目されており、再就職について不安を抱く必要はありません。

 

ブランク明けに有用なスポットバイト

修得したスキルが衰えてしまうことも、サロンから離れる際の不安の一つです。

指定された日時の依頼を受けてサロンに立つ単発の派遣のような働き方である「スポットバイト」は、手の状態を確認しつつ技術的な勘を取り戻すのに有用です。

収入を得ながら勘を取り戻し、就職先を探す手段としても適しているでしょう。

 

美容師スポットワークで他のサロンを見てみませんか?

サロンによって使用するシャンプーや薬品、施術方法が異なります。

どのシャンプー・薬剤が自分にあうのか試したいけどなかなか機会はありませんが、スポットワークなら様々なサロンで多くの薬剤に触れることができます。

また先輩美容師との情報交換の機会にもなり、手荒れについてのアドバイスも貰えるかもしれません。

 

美容師のスポットワーク・スポットバイトとは?

スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。

隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。

また、様々なサロンでの業務経験ができるため、多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。

「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント

 

現役美容師の副業にも復職前の肩慣らしにも適した美容師のスポットワーク・スポットバイトは、びすけっとリンクで簡単に検索できます。

美容師のスポットバイト未経験の方へ

 

グローブ着用を徹底し、場合によっては手の治療のために時間を確保することも選択肢の一つ

シャンプーとドライヤー、薬剤が美容師の手荒れの原因になります。

根本的な解決は難しいですが、グローブの着用に努めることで症状の進行を抑えられる可能性があるでしょう。

また、手荒れが深刻でサロンワークや練習に支障をきたす場合は、まとまった時間を確保して手の治療に充てることも選択肢の一つに入ります。

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ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)

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