指名客が増え、売上も向上すると、スタイリスト個人の料金を上げるか否かの判断を迫られる時があります。
サロン全体の料金改定より責任がかかり、顧客が離れたからといって料金を戻すのも容易ではありません。
この記事では、料金を上げても顧客が離れないスタイリストが押さえている4つのポイントについて解説します。
料金アップに踏み切れない理由
そもそも、料金アップに踏み切れない理由はどこにあるのでしょうか?
料金アップを阻む3つの理由について、以下に解説します。
客離れが不安
料金アップによって、これまで通ってくれた顧客が離れることが不安で料金アップに踏み切れない場合があります。
楽観的に料金アップを考えるのは問題ですが、料金アップ後も顧客の100%を維持したいと考えるのも問題です。
例えわずかな値上げであっても、離れる顧客はいます。
大切なのは、顧客の人数が減っても、料金アップ後の売上を維持できるかという点です。
当然、単価は上がるので、これまでより少ない顧客人数でも売上を維持できます。
施術する顧客人数が少なくなった分、予約に余裕が生まれるので、将来的には売上は向上するでしょう。
顧客人数の維持は不可能であることを理解し、顧客人数の減少を想定した上で、料金アップによる客単価の向上を基に売上をキープ、または若干のダウンに抑えられるかを、料金アップの判断基準にしなければいけません。
上のスタイリストの存在
年上のスタイリストが料金アップしない場合、後輩としては値上げに踏み切りづらいものです。
しかし、現状で予約に余裕がないようであれば、「料金アップするなら利用しない顧客」より「料金アップしても通ってくれる顧客」を大切にするべきでしょう。
どちらも大切な顧客ではありますが、予約を断るケースが多くなっているなら決断しなければいけません。
また、後者の顧客が増えるほど売上は伸び安定します。
人間関係を悪化させないため、上のスタイリストには事前に現状の説明と、料金アップの理由を伝えておきましょう。
自信がない
料金アップは顧客からの期待値が上がり、プレッシャーがかかります。
しかし、料金アップを検討する状況であるなら予約が埋まり、断るケースも多くなっているはずです。
単に値上げによってサロンから離れたり、期待に応えられず失客したりすることもありますが、断っていた予約を受け入れられるメリットを重要視しましょう。
料金アップしても顧客が離れないスタイリストが押さえている4つのポイント
料金アップしても顧客が離れないスタイリストは、下記の4つのポイントを押さえています。
- 事前の告知
- 先を見通した提案
- 顧客歴による優遇
- 料金アップのタイミング
それぞれのポイントについての解説は、以下のとおりです。
事前の通知
料金アップは事前に告知しておくことが重要です。
DMやメール、口頭など、顧客によって伝える手段は異なりますが、「来店して料金アップを知った」という状況にならないように注意しましょう。
来店時に料金が上がったことを伝えられてもメニューの変更や施術のキャンセルはしづらいため、不満に感じたり、精神的な負担がかかったりします。
顧客満足度が低下し、失客につながる可能性が高くなるので、料金アップの周知を徹底しましょう。
また、告知には料金アップの理由や改定表、抱負を盛り込み、理解と納得を得られるように配慮することも大切です。
先を見通したスタイル提案
四季を通じたスタイルやライフスタイルに合わせた髪型の提案は、リピートの動機づけになります。
「このスタイリストでなければ髪型を維持できない」と思わせることによって、料金アップによる失客の回避につながります。
顧客歴による優遇
過度な対応を除き、「お得意様」や「常連」として優遇されて不快に思う顧客は稀です。
指名で来店していただいている期間の長さによる優遇サービスの提供も、顧客満足度の向上に効果があります。
高単価メニューの際のトリートメントやホイル数の少ないハイライト・ローライトなどが、優遇サービスの例として挙げられます。
料金アップのタイミング
料金アップのタイミングも重要です。
予約に余裕がある状態では、顧客は料金アップに納得しづらくなります。
そのため、予約が埋まり、サロンワークも忙しい繁忙期の後に料金アップを実施しましょう。
繁忙期中に事前告知を行うため、料金アップの理由が伝わりやすくなります。
忙しい時期なので伝え忘れがないように、DMやメールなど、複数の手段で告知しましょう。
タイミングを計り、4つのポイントを押さえることが料金アップ成功のカギ
料金アップしても顧客が離れないスタイリストは、下記の4つのポイントを押さえています。
- 事前の告知
- 先を見通した提案
- 顧客歴による優遇
- 料金アップのタイミング
また、料金アップは前提条件として、週末や繁忙期は予約が埋まる状態でなければいけません。
条件を満たせていない場合は、スキルアップが先決です。
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ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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