売上が伸びるスタイリストはリピート率が高く、「この美容師に担当してほしい」と思わせる技術力と魅力があります。
近年、新規客の獲得は難易度が増しており、リピート率の向上は稼ぐ美容師の必須条件です。
特定のスタイルの再現性に特化したスタイリストのリピート率が高いケースもありますが、大半は性別や年代を問わず、幅広い顧客に対応したスキルと接客力を有したスタイリストが高いリピート率を誇ります。
この記事では、リピート率の高いスタイリストの3つの共通点について解説します。
新規客の獲得は難易度が増した
新規客の獲得が難しくなった背景には、下記の2つが挙げられます。
- 日本の人口減少
- サロンの施設増加
それぞれについての解説は、以下のとおりです。
サロンを利用する可能性のある人口の減少
厚生労働省が公開する「令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況」によると2022(令和4)年の出生数は77万0,759人となっています。
これは統計が始まった1899(明治32)年以降、最少の出生数であり、同年の死亡者数は156万9,050人であることから、日本の人口減少は顕著です。
2016(平成28)年に大台の100万人を割り込み、出生数の低下は歯止めがかかっていません。
サロンを利用する可能性がある人口が少なくなっているため、これまでと同じ集客方法や労力では成果が上がりにくくなっているのが現状です。
参照元:厚生労働省
サロン施設数は26万軒を突破
人口減少に加え、サロン施設数が増えているのも、新規客の獲得難易度を上げている要因です。
日本のサロン施設数は2021(令和3)年度に26万4,223軒に達し、統計開始以来、増え続けています。
近年は一人サロンの出店数も増加傾向にあり、今後もサロン施設数は増えることが予想されるでしょう。
サロンを利用する人口が減り、サロンの施設数だけが増え続けているため、新規客の獲得はより困難になっています。
参照元:厚生労働省 「令和3年度衛生行政報告例の概況」
リピート率の高いスタイリストの3つの共通点
リピート率の高いスタイリストは下記の3つの共通点があります。
- 技術の幅が広い
- 先を見通した提案
- アシスタントとの連携力
3つの共通点についての詳細は、以下のとおりです。
技術の幅が広い
リピート率の高いスタイリストは技術の幅が広いです。
カットやカラー、パーマのスキルが高いだけではなく、性別や年代、個人の嗜好に対応できる汎用的な技術力の高さが求められます。
ターゲットの客層を絞り込んだサロン以外では、性別を問わず幅広い年代に対応できるスキルが必要です。
リピート率が高く売上を上げるスタイリストは苦手とする分野が少なく、幅広いジャンルの顧客から支持されています。
新規客の振り分けや、サロンの方針によっては担当する顧客の世代・性別に偏りがあるケースがあり、対応できる幅に影響しているスタイリストも少なくありません。
技術の幅が広がらない場合は、客層の異なるサロンのスポットワークに取り組むなどの対策を講じて、スキルアップを図りましょう。
先を見通した提案
イベントやライフステージ、季節、職場や学校の制限などを踏まえ、先を見通した提案ができるとリピート率の向上につながります。
カウンセリングや仕上げで「未来の自分の姿」が鮮明にイメージできるほど、イメージを具現化するために「次回もこのスタイリストにお願いしよう」と顧客は考えます。
逆に「未来の自分の姿」がイメージできなければ、気になるサロンがあったり、割引に惹かれたりして失客する可能性が高くなるでしょう。
先を見通した提案は、リピート率の向上に効果的です。
アシスタントとの連携力
忙しくなるほどアシスタントのサポートが必要になり、顧客満足度を維持するには連携力が必要になります。
カラーの塗布やワインド、ストレートのアイロン、ドライなどの施術をスタイリスト一人で担う方がクオリティは上がります。
しかし、顧客を抱えるほどそれは難しくなり、施術に入るのはカットだけというスタイリストもいるでしょう。
カット以外の施術はアシスタントに任せることになるため、技術指導をはじめ、サロンワーク中の連携がクオリティと顧客満足度に反映されます。
スタイリスト個人のスキルが高くてもアシスタントとの連携力が低ければ、リピート率が伸びないケースもあるので、リピート率の向上を図る上では重要なスキルです。
3つのポイントを押さえてリピート率を上げる
リピート率の高いスタイリストは、下記のポイントを押さえています。
- 技術の幅が広い
- 先を見通した提案
- アシスタントとの連携力
どれか1つではなく、3つをバランス良く備えたスタイリストほどリピート率は高くなります。
新規客獲得の難易度が高くなる昨今、3つのポイントを押さえ、リピート率の向上を図ってみてはいかがでしょうか。
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ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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