現在、美容室の店舗数、美容師の人数は増えつづけています。
競争も激しくなる中、時代の変化に伴い美容師の働き方も変化し転職も盛んに行われるようになりました。
この記事では美容師の新しい働き方や転職によって生まれる可能性について触れつつ、新しい働き方である「スポットワーク」「スポットバイト」について解説していきます。
現代の美容師転職の実情
2022年に行われた美容師500人を対象にした転職調査によると、転職を経験したことがある人の割合は67.8%と全体の7割程度が転職を経験したことがあると回答したそうです。
5回以上の転職を経験した方は11％と10人に1人以上は5回以上の転職を経験していることになります。
更に転職理由を調査したところ、最も多い理由が「人間関係」となっており全体の42％を占めています。
次に「会社に将来性を感じなかった」が27％、「思っていたより稼げなかった」が22％と続きます。
令和になって声高らかに言われるのは価値観の多様化や働き方改革が進み、より良い環境へと転職する人が増えている実情です。
出典：美容師の転職事情2022年版｜転職理由や働く美容室に求めることは？
美容師の働き方改革と新たな働き方
以前までは「時間を惜しまず働くのが美徳」という時代でしたが、先述の通り、価値観の変化が大きく影響し、美容業界でも働き方改革がかなり進みました。
それに合わせ様々なタイプの業務形態が普及し、美容師の新たな働き方が増えています。
従来の正社員やパートといった働き方に加え、業務委託や面貸し等で個人事業主（フリーランス）としての働き方。
また、美容師のスポットワーク、スポットバイトといった働き方も誕生しました。
新しい働き方について説明します。
業務委託・面貸し（ミラーレンタル）
正社員やパートに比べ時間や働くスタイルが自由で収入も高いが、個人の能力やブランディングに左右される点や、保証面で劣るのが、業務委託・面貸しの特徴です。
この二つは会社が集客をしてくれる業務委託と、個人での集客がメインになる面貸しといった違いがあります。
スポットワーク・スポットバイト
スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。
隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。
また、様々なサロンでの業務経験ができるため、多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。
「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント
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変化した働き方と価値観
SNSなどのオンライン環境が充実している現代は美容師に有利な情報が増加し続けており、サロン以外に外部から教育を受けることも容易になりました。
そのような背景から最近では転職にさほどためらうこと無くオンラインの情報を武器に、よりやりがいを求め自身の価値を高められる環境へと進む美容師が増えています。
また、美容師＝ブラック体質が当たり前から、可能な限りホワイトな働き方を目指すサロン。
他にもや美容師が副業や育児と両立できる多様な働き方ができるようになりました。
個人の価値観の多様性が認められつつあるからこそ、時代のニーズに合わせた業務形態が増えている、これからも様々な業態が増えると僕は考えています。
美容師転職における可能性
新たな働き方が増えたことで、美容師が転職をするメリットが以前に比べて増えていると感じます。
以前は各美容室のスタイルを重んじる働き方がメインだった為、転職後はまたアシスタントからやり直しというケースも多くありました。
また自身の顧客に関してはお店で引き継ぐのが基本であり、転職におけるデメリットが大きく転職に踏み切れないといった美容師もたくさんいたのではないでしょうか。
最近ではフリーランスサロンなどで働くことで、そういったデメリットが改善されつつあるように感じます。
また、今まで美容師を続けることが困難だと言われていた
- 育児中のママ美容師
- 腰痛などで長時間の業務が難しい美容師
- 副業を行いたい美容師
のような方々がフリーランスで働いたり、スポットワーカーとして働いたりすることで美容師を続けられるようになりました。
特にスポットワークは美容師の新たな可能性を押し広げる有効な手段で、フリーランスと比較しても自由度が高く様々な優位点があるように感じます。
現場復帰したい方やスキルの向上を目指す方、副業美容師やスキルアップのために様々なサロン業務体験したい方にはスポット美容師はとても魅力的です。
まとめ
時代の変化に伴い、美容業界全体で頻繁に行われるようになった転職。
新たな働き方が増えたことで転職における選択肢も増えました。
そして、自分のスタイルに合った働き方を選べるのが今の美容師転職、最大のメリットです。
自分の現状に違和感があったら、新たな働き方であるフリーランスサロンやスポットワーク、スポットバイトを視野に入れることで可能性が格段に増えます。
自身の可能性を信じ、チャレンジする人を応援しています。
ライター：TAKE（美容師歴5年、現在は業務委託サロンで勤務しながらの美容師ライター）
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