数年間、サロンワークと練習を重ねてやっとスタイリストデビュー。
しかし、スタイリストになってからがスキルアップの本番です。
本記事では、スタイリストが効果的に技術を修得する方法3選や、実践を積む場の増やし方について解説します。
スタイリストデビューすると千差万別の髪質に悪戦苦闘
人の髪質は千差万別です。
スタイリストデビューすると、担当したお客様の髪質の違いにより仕上がりがイメージどおりにならず壁にぶつかります。
アシスタント時代にもさまざまな髪質を経験しますが、スタイリストの指示のもと施術するのと、自身が担当者になり責任を負って施術するのでは重圧も違います。
さらに施術履歴や日々のダメージも加わるため、顧客の要望どおりに仕上げるのは容易ではありません。
何人ものモデルカットを経て、最終テストに合格してスタイリストになりますが、まだまだ経験や技術は足りず、デビューしてからがスキルアップの本番になります。
インプットとアウトプットの量がスキルに反映される
技術や知識を修得するうえで、重要になるのがインプットとアウトプットの量です。
知識や技術は知ること（インプット）も大切ですが、それだけでは身につきません。
実践（アウトプット）を通してはじめて身につき、インプットとアウトプットをバランス良く積み重ねていくことでレベルが上がります。
美容師に効果的なインプットの方法は、以下の3つです。
- 美容師専門誌
- オンライン
- 講習
それぞれについて解説します。
美容師専門誌
スタイリストが購入するなら技術系は「SHINBIYO（シンビヨウ）」か「HAIRMODE（ヘアモード）」が適しているでしょう。
ケミカル系であれば「marcel（マルセル）」、もう少しレベルを上げるなら単行本ですが「SCIENCE of WAVE（サイエンスオブウェーブ）」が参考になります。
毎月発行されるので、美容業界の情報も収集できます。
カットやカラー、パーマ、ケア、ケミカルの項目ごとにスマホで撮影して、ファイル分けしておくと必要な情報を取り出しやすく、溜まり続ける雑誌にスペースを占領されることがありません。
オンライン
上記の美容専門紙の出版社が配信しているコンテンツや、美容師が動画投稿サイトにアップしているコンテンツなど、オンラインからでも多くの情報を収集できます。 「marcel」に取り上げられるほどケミカルに長けた経営者のブログには、知識や技術に関するさまざまな情報が載せられており、インプットの手段として有用です。
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講習
メーカーが主催する講習は値段が抑えられ、全国的に名が知れた美容師が開く講習は値段が高くなる傾向にあります。
座学のみやワークショップ型、複数回がセットになった講習など、多様な形式があります。
有料なうえ、休日がつぶれるわけですから受ける講習は厳選しましょう。
サロンのスタッフや美容師仲間で講習を割り振り、情報を共有すると時間と費用を効果的に使えます。
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アウトプットの場を増やす
インプットの次はアウトプットです。
当然、サロンワークを通してアウトプットしますが、サロンの客層に偏りがある場合は注意しましょう。
なぜなら、客層に偏りがあると対応力にも偏りが生じるからです。
たとえば、20代の女性が顧客の大半を占めるサロンであれば、他の客層への対応力は身につきにくくなります。
30代や40代になり、白髪が気になりはじめた女性への対応は、技術力や知識に加え、繊細な接客力も求められます。
男性や小さなお子さん、年配の方など、美容師としての将来を考慮すると幅広い客層への対応力を身につけなければいけません。
幅広いスキルや知識、対応力を修得するため目的に合ったサロンへ移るのが主流でしたが、「スポットワーク」を活用すると辞めることなく他のサロンでも実践を積めます。
単発の派遣のような働き方で、アウトソーシング（外部委託）の広まりとともに普及しました。
もともと忙しい店舗にヘルプに行くことが珍しくない美容業界にも受け入れられ、導入するサロンが増えています。
美容師とサロンのマッチングを提供するサービス「びすけっとリンク」のように、登録するサロンが募集する日時をサイトに掲載し、条件が合う美容師が応募し取り話を進めます。
スポットワークのメリットは4つあり、1つは他のサロンの技術を吸収しながら、普段とは違う客層への対応力を身につけられることです。
そして、収入を得られることに加え、情報を共有できる美容師仲間に出会えたり、理想のサロンが見つかったりすることが挙げられます。
ただし、所属するサロンに無断でスポットワークに取り組むとトラブルに発展するおそれがあるため、事前に話を通しておきましょう。
美容師のスポットワーク・スポットバイトとは？
スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。
隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。
また、様々なサロンでの業務経験ができるため、多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。
「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント
現役美容師の副業にも復職前の肩慣らしにも適した美容師のスポットワーク・スポットバイトは、びすけっとリンクで簡単に検索できます。
インプットとアウトプットを増やしてスキルを上げる
さまざまな髪質やダメージ毛への対応力が必要になるため、スタイリストになってからがスキルアップの本番であり、インプットとアウトプットのバランスが重要です。
「美容師専門誌」「オンライン」「講習」の3つのインプットと、「スポットワーク」を活用したアウトプットを繰り返し、スキルの向上を図りましょう。
ライター：ティム（美容師歴20年、現在はフリーランス）
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