国家試験に合格し、美容室に就職したら初めはみんなアシスタントからのスタートです。
練習を重ねてお店の出す課題をクリアすれば、晴れて夢のスタイリストデビューすることができるのです!
美容師アシスタントが最速でスタイリストデビューするためには、就業時間だけでなく仕事終わりや休日を使った自主練習が大切!
しかし「練習といっても実際どんなことをすれば良いの?」と悩みますよね?
今回は美容師アシスタントがするべき練習内容とその方法をわかりやすく解説していきます。
練習効果をさらに上げるポイントも解説していますので、アシスタントのみなさんはぜひ参考にしてみてください。
美容師アシスタントがするべき練習内容とは?
美容師アシスタントに必要な練習内容とは、「スタイリストデビューするため習得するべき技術」のことを意味します。
美容師アシスタントの修行期間はおよそ2〜3年。
この期間にカリキュラムを経て、認められたものだけがスタイリストとしてデビューする事ができるのです。
スタイリストになるまでのカリキュラム(例)
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1年目 | 接客対応 |
シャンプー | |
トリートメント | |
カラーリング(ベーシック) | |
カラーリング(ホイルワーク) | |
液塗布 | |
メイク | |
パーマ | |
パーマ・カラー(デザイン)
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2年目 | カウンセリング |
カット(ベーシック) | |
カット(アドバンス) | |
カラーモデル | |
メイク | |
モデルカット
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3年目 | モデルにカット・カラー・パーマ |
(最低〇人以上などお店によって基準あり) |
上記以外にも、営業に必要なカウンセリングやトークといった接客技術がアシスタントの練習内容といえるでしょう。
美容師アシスタントの練習方法を解説!
アシスタントは具体的にどのような練習方法を実践していけばいいのでしょうか?
ここではスタイリストの基本技術となる
- シャンプー
- ブロー
- カラー
- パーマ
- カット
- ヘアセット
- メイク
練習方法は一概には説明できませんし、お店によって内容が異なります。
今回は筆者の経験を元に練習でためになったことや、それに加えてカウンセリングやトークの磨き方も解説いたします。
シャンプーの練習方法
シャンプーの練習を始める前に、まずは自分がお客様役となって実際にシャンプーをしてもらいましょう。
(相手は同期よりシャンプーに慣れている先輩が◎)
実際にシャンプーをしてもらう事で、力加減・声の大きさ(水が出ていても会話ができる声量)などを学ぶことができます。
その感覚を忘れないうちに、先輩をモデルにしてシャンプー練習を実践。
お湯の温度は40℃程度が一般的でしょうか、好みもありますのでこの辺は場数を踏めばなれると思います。
最初は手探りのシャンプー練習ですが、モデルの先輩に一つ一つ確認しながら、手の感覚を学ぶと良いでしょう。
ブローの練習方法
ブローの基本はタオルドライから始まります。
乾かす前に髪の毛の水分をしっかり取るのがポイントですが、強くゴシゴシとこするのは髪を痛めてしまうのでNGです!
タオルで優しく挟んで、ポンポンと叩くようにして拭き取るのがベストです。
ブローは
【根元→襟足→バックサイド→前髪】
の順番に乾かし、全体的に乾いたら冷風にしてクールダウンさせるのが基本の順番。
ちなみにこの順番には理由がありまして、乾きにくい所(根本)や毛髪が密集している所(襟足)から乾かしていくことで、一部分の乾き過ぎを防ぐ理由があります。
髪は乾かしすぎると痛みの原因になりますので、ドライヤーを近づけ過ぎず適度な距離で乾かすのがポイントです!
何度も繰り返すうちに、髪の毛が乾いた感覚を指先で感じられるようになってきますので、繰り返し練習しましょう!
お客様の髪質によって付けるスタイリング剤やブラシの当て方が繊細に変化しますので、とにかく数をこなして髪のクセを見極める訓練をするのがおすすめです。
「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント
カラーの練習方法
カラーはリタッチかファンションカラーかにより手法が異なります。
リタッチ(白髪染め)は、根本をむら無く襟足から均等に塗っていくことが求められますが
ファッションカラーの場合は染め方にムラが出ないように、【中間→毛先→根元】の順番で塗っていくのが基本です。
ただ髪の毛の状態や、色味などにも関係しますので塗布の順番はケースにより変えることが必要です。
まずは基礎知識としてカラー剤の特徴や発色の程度を学んだ上で、ウィッグ(マネキン)を使ったカラーの練習からスタート!
ウィッグ練習で慣れてきたら、次は実際にモデルに対して練習を行うという流れになります。
やはり、ウィッグと人の髪ではカラー剤の発色が異なり、感覚をつかむにはとにかく数をこなし失敗を繰り返すことが重要ですね。
カラーリングはカットと同じくらいの経験値が必要な技術です。
専門のカラーリストが存在するほどですから、経験とともに勉強も重要になります。
先輩の入客を参考にどんどん質問をし、技術や理論を吸収していってください。
パーマの練習方法
パーマの練習方法は最初「人を巻くことになれる」のが大切です。
美容師免許の練習でオールパーパス、サイドバックなどを練習しますが、それはあくまでウィッグの話
人を巻くにはウィッグのようにテンションを掛けまくるわけにも行きませんし、毛髪の状態にもよりますのでワインドの加減が必要になります。
また試験用ワインディング以外のスタイルにも理解や練習が必要です。
使ったことがないロッドの種類もたくさんあると思いますので、ウィッグで様々な種類のロッドを試して経験を積むことも必要ですね。
オールバック、分け目、横スラ、縦スラ、スパイラル、ねじり、三つ編みなど複数のスタイル+使うロッドの太さによって仕上がりも変わってきますので、それぞれどんな仕上がりになるのか先輩に助言を受けながら色々と試して下さい。
「いかに髪の毛を傷ませないか」などのパーマ剤の知識は後々必要になってきますが、アシスタント時代はまず「人に巻く」練習をすると良いでしょう。
カットの練習方法
美容学校で経験済みだとは思いますが、美容師のハサミは普通のものよりかなり鋭く切れ味も抜群です。
お客様の髪を切り過ぎてしまうだけではなく、顔や身体を傷つける凶器になる危険性もあることを再度理解して取り扱いましょう。
使い方に慣れるため、まずは基本練習となるハサミを手に持って動かすだけの練習からスタート。
ハサミの重さや動かし方に慣れてきたら、ウィッグを使ったカット練習に移ります。
・ショート・ミディアム・ロングと長さによってカット方法も変わってきますので、すべての長さのウィッグを使って練習する必要があります。
カット用のウィッグは約2000〜3000円くらいが相場と比較的安価ですが、無駄遣いはしないように長いスタイルの練習からショートスタイルまでまんべんなく練習しましょう。
ただ最初はロングの練習から始めることが多いですから、ミディアムやショートの練習をしている先輩と共同でウイッグを購入し練習するのも良いでしょう。
数ヶ月程ウィッグで練習し、先輩からの合格が出たらいよいよカットモデルを使った練習に移ります。
お客様は身長や体格も様々ですので、立ったまま、座ったままの両方で切る練習をしておきましょう。
ヘアセット・メイクの練習方法
ヘアセット・メイクは、SNSや雑誌撮影に興味がある人ならぜひ学んでおきたい技術です。
ヘアセットやメイクは自分の髪や顔で練習することも可能なので、出勤前や休日を使って少しずつ練習していくとよいでしょう。
トレンドは日々変化しているので、YouTubeやSNSの情報を参考にして常に最新情報を抑えておくことも大切なポイントです。
お客様の「こんな顔・髪型にしたい」という要望に応えられるように、一つでも多くバリエーションを増やしておくのがおすすめです。
カウンセリング・トーク術の磨き方
美容師やアシスタントに求められるのは技術だけではありません。
カウンセリング時に希望をうまく言葉にできないお客様もいるので、応えやすいよう会話を引き出すトーク術も必要になります。
お客様は年齢も性格も様々で「話すことが好き」な人もいれば「静かに雑誌を読んでいたい」という人もいます。
ただ話しやすいだけでなく、聞き上手で自然とお客様と気持ちよく会話ができるのが理想です。
練習方法としては
- トーク力の高い先輩の話し方を真似る
- トークに関する書籍を読む
- フリートークの機会を増やして場数を踏む
普段からテレビや雑誌をチェックして、会話の引き出しを増やしておく地道な努力も重要です。
個人的には、会話の上手だと思う先輩のマネをすることが上達への近道だと思います。
美容師アシスタントの練習効果を上げる4つのポイント
最後に、これまで紹介してきた練習方法の効果をさらにアップする4つのポイントを紹介していきます。
スポーツや勉強と同じように、独学で自己完結せず【PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)】を意識した練習が最も効果的です。
ポイント①:先輩の動きを観察する
就業中も普段から先輩の動きを観察して、接客や技術の細かいポイントを学びます。
自分が練習で上手くできないところやよく注意される点など、「今日はここに着目してみよう」と自己課題を見つけておくと観察の効果が高まります。
メモを取り、「次に練習するときには何に気をつければ良いのか」ポイントをまとめておくのがおすすめです。
ポイント②:時間を決めて練習する
練習をするときは、ダラダラとやらず「いつまでに〇〇ができるようになる」と具体的な目標を設定するのも大事なポイントです!
【1年後・1ヶ月後・今日1日】
と、中長期の目標と練習時間を決めて、決められた時間内で練習と反省を繰り返すクセをつけるとさらに練習効果が高まります。
ポイント③:先輩にチェックしてもらう
練習を自己完結で終わらせず、誰かに評価してもらうのも重要なポイントです。
スタイリストデビューが早い人に共通するのは「失敗を恥ずかしがらず、改善点を見つけて実行するまでが早い」ということ。
最低でも週1回は必ず先輩に練習を見てもらい、【評価→次の練習に生かす】という流れをルーティーン化しておくのがよいですね!
ポイント④:練習姿を動画に撮る
美容師に限らず、初心者が何かを練習する上で一番大切なのは「意識と現実の差」に気がつくということです。
練習風景を動画に撮って自分を客観視することで、普段は気がつかない自分の問題点を発見する事ができるでしょう。
ポイント⑤:美容師スポットワーク・スポットバイトで経験を積む
一つのお店だけではなく、複数のお店で経験を積むと視野が広がり成長が加速します。
ただ、短期間での転職は歓迎されませんし、慣れた職場を離れるのは寂しいですよね。
そこでおすすめしたいのは美容師スポットワークです。
美容師のスポットワーク・スポットバイトとは?
スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。
隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。
また、様々なサロンでの業務経験ができるため、多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。
「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント
現役美容師の副業にも復職前の肩慣らしにも適した美容師のスポットワーク・スポットバイトは、びすけっとリンクで簡単に検索できます。
まとめ
今回は美容師アシスタントがするべき練習内容と方法について紹介しました。
• 美容師アシスタントはスタイリスになるまでに習得するべき技術を練習する
• アシスタントの基本技術やカウンセリングやトークの磨き方を練習する
• 練習効果を上げるにはPDCAサイクルを意識した練習が重要
アシスタント時代は「早くスタイリストになりたい」と誰もが努力していますが、なかなか成果が出ないと落ち込んだり不安になったりしますよね?
そんな時でも諦めず、しっかり目標を立てて練習すれば必ず努力はあなたに返ってくるので、大丈夫です!
本記事で紹介した内容は参考になったでしょうか?
皆さんが1日も早く夢のスタイリストデビューできるよう心から応援しています。
ライター:真篭あやか(ブロガー/30代で2児ママ)
ママになったことをきっかけに、10年間の会社員員生活に別れを告げフリーランスに転身。
美容・ファッション・仕事・お金…『20〜30代がリアルに気になっていること』をピックアップした最新情報を発信しています!
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