センスや流行など、感覚的な要因が重要視される美容師にケミカル知識は必要でしょうか?
この記事では、美容師がケミカルを勉強するメリットとデメリット、勉強方法について解説します。
美容師にケミカル知識は必要!
美容師にケミカル知識は必要です。
なぜなら、特に施術履歴が複雑な髪やハイダメージ毛に対して、ケミカル知識と仕上がりのクオリティは比例するからです。
長い期間担当している顧客の髪に対しても、次第にダメージが進むため同じ薬剤選定や時間設定ではクオリティを保てません。
施術履歴が複雑になった新規のお客さまの髪は、ケミカル知識に裏打ちされた毛髪診断なしでは大惨事のおそれがあります。
顧客にクオリティの高い技術を安定して提供し、複雑な施術履歴を持つ新規に対する成功の確率を高め、アプローチの幅を広げるためにケミカル知識は必要です。
また、これら以外にも以下のようなメリットとデメリットがあります。
美容師がケミカルを勉強するメリット
美容師がケミカル知識を修得するメリットは、騙されないようになることです。
ケミカル知識があれば、オーナーや先輩、ディーラーやメーカーの担当者、講師からの矛盾のある理論を排除できます。
ディーラーの担当者が商品や薬剤の効果を説明する際、売るために良い面を強調します。
知識があれば成分表やpHから薬剤の性能を推察できるため、説明の矛盾に気付けるのです。
医薬部外品のチオグリコール酸とシステインを主成分とするウェーブ剤、システアミンを主成分とするカーリング料を例に挙げます。
薬剤の強さは基本的に、ダメージに耐えられる髪に強いウェーブを形成するチオ、少しダメージが気になる髪に用いるシス、ウェーブ剤よりダメージを抑えられるシステアミンとなります。
しかし、ダメージ毛を対象にした微アルカリ、または酸性タイプのチオと、高アルカリのシステアミンでは、後者の方が髪にダメージを与える可能性が高いでしょう。
一概に医薬部外品や化粧品分類、還元剤の種類だけでは薬剤の性能や与えるダメージは測れません。
ケミカル知識の修得は、説明を鵜吞みにして失敗するリスクを抑えられるメリットがあります。
美容師がケミカルを勉強しないデメリット
美容師がケミカルを勉強しないデメリットは、クオリティが安定しないことです。
薬剤選定や時間設定を感覚に頼って決めても仕上がりが良くなるケースもあります。
しかし、感覚頼りでは次も上手くいく保証はありません。
なぜなら、カルテの詳細を残しても髪のコンディションは変化するため、同じ薬剤と時間で施術しても結果が同じになるとは限らないからです。
知識に基づいた施術であれば、たとえカルテの記録がなくても髪のコンディションに適した選定ができます。
ケミカルの勉強方法
美容師のケミカルの勉強方法は、選択肢が少ないのが実情です。
以下に勉強方法の一例を紹介します。
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基本的なケミカル知識は本から
基本的なケミカル知識は、本からの独学です。
ケミカルに特化した講習や研究会がありますが、正否が定かではないので間違った知識を覚えてしまうおそれがあります。
以前は新美容出版の「marcel(マルセル)」が有用でしたが、「経営とサイエンス」になって情報の質が下がったように筆者は感じてます。
「marcel」は古本として出品されているので、気になるタイトルを購入してみるのも一つの手段です。
アリミノの「プロのケア力」や、日本パーマネントウェーブ液工業組合技術委員会の「science of wave(サイエンス オブ ウェーブ)」などは、出版から時間は経っていますが有用な知識を得られます。
基本知識を修得してから講習に参加
上記で説明したように、講師が必ずしも正しい知識を持っているわけではないので、基本の知識を修得してから講習に参加する方が効率的です。
ケミカルを勉強するなら、ルベル、アリミノ、ミルボン、デミなどの研究所を構えているメーカー主催の講習が適しているでしょう。
講師が豊富な知識を持っていることが望ましいですが、講師から満足する説明が得られない場合でも、自社に研究施設があるので研究員に質問を伝えてもらえます。
サロンや個人のアドレスを伝えておくと、メールやPDFで回答が送られます。
ラボの研究者の説明はやや難解ではありますが、基本的なケミカル知識があれば理解は難しくありません。
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基本的なケミカル知識があれば十分
突き詰めようとすると限りがありませんが、サロンワークに活かすなら基本的なケミカル知識で十分です。
基本的な知識を修得した後は、より多くの髪質や薬剤に触れる方がスキルアップにつながります。
感覚だけや知識だけに偏らず、両方を兼ね備えて経験を積むことが技術の修得に有用です。
勤めているサロン以外のサロンワークに参加するなど、幅広い髪質や薬剤に触れる機会を作りましょう。
基本的なケミカル知識を修得してスポットワークを活用!
施術のクオリティを保ち、誤った情報に騙されないためにケミカル知識は大切です。
基本的な知識で十分ですが、より多くの髪質や薬剤に触れる機会を増やすほどスキルアップにつながります。
サロンに勤めながらでも多店舗のサロンワークに参加できるスポットワークは、機会を増やす手段として有用です。
スポットワークに取り組む際には、美容師とサロンのマッチングに特化したサービス「びすけっとリンク」を検討してみてはいかがでしょうか。
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美容師のスポットワーク・スポットバイトとは?
スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。
隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。
また、様々なサロンでの業務経験ができるため、美容師にとっては多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。
「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント
単発でのお仕事なので、比較的時給が高いこともメリットの一つです。
お店が良ければそのまま就職も可能ですし、美容師同士の情報交換にも役立ちます。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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