美容師の独立のかたちは多様化し、開業だけではなく、業務委託契約や面貸しを利用したフリーランス、訪問美容などもあります。
選択肢が増えたことにより、将来の判断に悩む美容師もいるのではないでしょうか。
本記事では、サロンオーナーとフリーランスの美容師、どちらが稼げるのかを比較し、2つの売上アップ法についても解説します。
サロンオーナーの平均年収
美容室の経営者の年収についての調査は実施されていないため、厚生労働省や企業が発表しているデータを基に概算すると、サロンオーナーの平均年収は8,47万7,885円です。
ただし、融資の返済や広告・宣伝費は概算に含まれておらず、社会保険の拡充を図る美容室の場合は利益が縮小することが予想されます。
美容室の経営者の年収はどのくらい?雇用される美容師の平均年収とも比較
参照データ: 厚生労働省 「美容業 結果の概要」
厚生労働省 「平成30年賃金構造基本統計調査」
ホットペッパービューティー 「美容センサス データブック」
フリーランスの美容師の平均年収
フリーランスの美容師の年収に関する調査も実施されていないため、前出のホットペッパービューティーのデータを基に算出します。
顧客一人あたりの平均滞在時間は84分、サロンワークに充てる時間を8時間とすると、一日に接客できるのは約5.7人です。
平均来店客数に平均客単価7,293円を掛けると、4万1,570.1円となります。
隔週で週休二日とすると月30日なら勤務日数は24日、月売上は99万7,682.4円です 業務委託の場合は契約時に定めた歩合率で報酬が決まり、仮に歩合率40%とすれば報酬は39万9,072.8円、年収は4,78万8,873.6円となります。
面貸しの利用料は2パターンあり、業務委託契約のように歩合率が設定されているケースと、家賃のようにセット面の利用料金が固定されているケースがあります。
どちらの面貸し利用料の場合でも、集客や予約の対応をフリーランスの美容師自身が行うため歩合率換算では業務委託契約より高くなる傾向にあり、50%以上は見込まれるでしょう。
開業には1,000万円を超える費用がかかる
サロンオーナーの方が推定される年収が高く、店舗を拡大したり、多店舗展開したりするとさらに収入は向上するでしょう。
フリーランスは個人で活動するため、単価アップと来店サイクルの短縮を図る以外には伸びしろは小さいといえます。
ただし、開業には1,000万円を超える費用がかかり、リターンが大きい分、リスクも抱えています。
独立した美容師の収入をアップさせる方法
上記の推定年収は公開されているデータを基にしているため、中には推定される年収に及ばない独立した美容師もいるでしょう。
サロンオーナーとフリーランス、どちらにも有効な収入アップの方法を、以下に解説します。
集客力アップのためのツール活用
集客力アップを図るための宣伝活動として有効なのは、ホームページやSNSなどのツールを総合的に運用することです。
宣伝やキャンペーンの告知だけではユーザーは興味を示さず、集客力アップにつながりません。
顧客とのコミュニケーションや練習への取り組みなど、サロンの日常を発信することによって、初めて利用する美容室への不安感を取り払う効果が得られます。
髪質改善やスタイリングに関する役立つ情報なども織り交ぜ、来店の可能性のある「見込み顧客」になってもらうことで宣伝やキャンペーンの告知が来店のきっかけになります。
ホームページに掲載されているコンテンツを好んで閲覧するユーザーもいれば、情報収集にはSNSだけを活用するユーザーもいるでしょう。
できる限り間口を広げるために、オンライン上に情報発信できるツールは総合的に運用することが推奨されます。
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副業を導入
フリーランスで活動し始めてすぐに予約が埋まることは稀です。
予約に空きがあり、収入が伸び悩んでいるのであれば副業に取り組むのも選択肢の一つであり、スキルアップと収入アップを両立できる副業として挙げられるのが「スポットワーク」です。
単発の派遣のようにサロンワークに参加する美容室のスポットワークも普及しており、スキルや知識を吸収するチャンスと収入を得られます。
また、スポットワークの導入はサロンオーナーにとっても有用で、土日祝日や繁忙期に絞って人材を確保することにより、費用に占める割合の大きい人件費を削減できるメリットがあります。
美容師のスポットワーク・スポットバイトとは?
スポットワーク、スポットバイトは日にちと時間が指定された仕事を単発で行う働き方です。
隙間時間を有効活用しながら働け、副業として美容師をすることや、違う環境で働くことを経験しやすいといった特徴があります。
また、様々なサロンでの業務経験ができるため、多くの先輩美容師や薬剤に触れる機会が格段に増え美容師としてのスキル向上にも一役買います。
「スポットワーク」で最大限にスキルを磨くための3つのポイント
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美容室の経営者の方が推定年収は高いがリスクも高い
複数のデータを基に概算した結果、美容室の経営者の平均年収は8,47万7,885円、フリーランスの年収は4,78万8,873.6円~5,98万6,094.4円です。
推定年収は経営者の方が高いですが、開業資金を用意したり、融資を受けたりするためリスクも抱えます。
どの独立の形を選ぶにしても、経営を軌道に乗せ維持するためにはデジタル技術の活用や新しい働き方の導入など、時代に合わせた臨機応変な対応が求められます。
ライター:ティム(美容師歴20年、現在はフリーランス)
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