美容室で起こった高額損害賠償訴訟事例3選!保険加入はマストです
美容室でも損害賠償ってあるの?
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はたからみると正当性を欠く事例もありますが、損害賠償訴訟が起こるケースは増加傾向にあります。
購入した商品や利用したサービスで被害を受けた場合などが損害賠償訴訟の原因となり、美容室も無関係ではありません。
この記事では美容室に対して損害賠償訴訟が起こる原因や、損害賠償事例を紹介します。
ライター:ティム
美容師歴20年、現在はフリーランス美容師。
サロン勤務の傍ら美容業界の昨今について執筆活動をしています。
美容室で損害賠償訴訟が起こる原因
美容室に対して損害賠償訴訟が起こる原因として挙げられるのが「シザー」「薬剤」「紛失」です。
それぞれの原因について解説します。
シザーで顧客を傷つけるケース
ショートスタイルの耳周りや小さいお子様をカットしている際に起こり得るケースです。
美容師の不注意の場合もありますが、お客様が不意に動いてシザーが皮膚に当たるケースもあります。
後者のケースでも美容師が責任を負う可能性があります。
薬剤で皮膚が荒れるケース
カラー剤やパーマ液により肌が炎症を起こし、損害賠償訴訟に発展するケースです。
カラーは施術前に48時間のパッチテストが義務付けられていますが、美容室の営業上、パッチテストの実施が難しいケースもあります。
パッチテストを怠って皮膚トラブルに発展した場合は、美容室側の過失の割合が高くなる可能性があります。
薬剤で衣服を汚すケース
タオルやクロスのかけ方に不備があって襟に薬剤が付いたり、カラー剤が袖に散ったりするなど、薬剤でお客様の衣服を汚すケースです。
衣服は値段が決まっているため訴訟まで発展するケースは稀ですが、美容室側の対応に誠実性が欠けていると精神的な被害を訴えられる可能性があります。
預かったアクセサリーなどを紛失するケース
お客様の受付を済ませた後、施術に影響するアクセサリーは預かりますが、紛失してしまうケースがあります。
高額なアクセサリーもあり、思い出の品ともなれば値段の基準が定まらないため、裁判に発展する可能性があるでしょう。
高額な損害賠償請求になった3つの事例
以下に、美容室で起こった3つの高額な損害賠償訴訟事例を紹介します。
【損害賠償ケース1】シザーで耳の一部を切り落としたケース
お客様の耳の一部をシザーで欠損させ、損害賠償訴訟の結果、慰謝料として200万円と弁護士費用など20万円、合計220万円の支払い命令が下りました。
お客様がファッション業界に就いていること、そして欠損部分に接触痛や熱感、痺れ感などの後遺症があったことから約330万円の慰謝料を求めて裁判に発展。
請求の一部が認められ、合計220万円の支払いが決定しました。
シザーでお客様を傷つけた場合は美容室側に責任があるのは当然ですが、慰謝料の多寡は傷跡や後遺症によって異なります。
【損害賠償ケース2】コテをお客様の腕に落として火傷を負わせたケース
セットで来店されたお客様の施術中、誤って腕にコテを落として火傷を負わせてしまったケースです。
目立つ位置に火傷跡が残り、容姿が重要な職業に就いているお客様であることから約200万円の損害賠償金の支払い命令が下りました。
前出のシザーで耳を欠損させてしまった事例同様、目立つ位置に傷跡が残り、かつ職業柄、容姿の重要度が高い場合に損害賠償金が高額になる傾向にあります。
【損害賠償ケース3】カラーで頭皮が荒れたケース
カラーで頭皮が荒れた事例では、損害賠償訴訟にまでは発展しませんでした。
治療費のみでしたが、支払った総額は10万円です。
もしもに備えて損害賠償保険の加入が推奨される
数百万円の損害賠償金や慰謝料の支払い命令が下るケースがあり、すべての美容室で事故は起こり得ます。
もしもの場合に備えて損害賠償保険の加入が推奨されますが、保険のメリットは金銭面だけではありません。
多くの損害賠償保険には弁護士特約が付与されています。
裁判にまで発展するとその対応に時間を割かなければならず、サロンワークに支障をきたす可能性があります。
サロンワークがままならず、売上にまで影響すれば賠償金以上の金銭的な負担がかかる場合もあるでしょう。
また、精神的にも負担がかかります。
弁護士特約のある損害賠償保険に加入していれば、保険料以外の負担は軽減されます。
損害賠償保険は労働環境の改善にもつながる
美容室経営において有用な損害賠償保険ですが、労働環境の改善策としても効果的です。
もしもの場合の備えがあれば安心して働けるため、労働環境の改善策としても期待できます。
人材確保にもつながる
損害賠償保険への加入をはじめ、働きやすい環境を提供するための取り組みは、スタッフが辞めないサロンづくりにつながります。
人手不足は美容業界が抱える課題ですが、解決の糸口は見つかっていません。
そのため、既存のスタッフが辞めないサロンづくりが重要であり、その一環として安心して働ける環境の提供は効果が期待できます。
また、働き方の多様化が美容業界にまで及んでいるため、人材確保や求人活動に取り組む場合は対応せざるを得ません。
派遣や業務委託といった契約の形を増やしたり、スキマバイトのような自由度の高い働き方を導入したりするなど、幅広い働き方に対応して人材を受け入れる間口を広げる必要があります。
備えと労働環境の改善にサロンに損害賠償保険は有用
どんなに注意を払っても事故は起こり得るものであり、場合によっては高額の損害賠償金が発生するおそれもあります。
もしもの備えとしても、安心して働ける労働環境をスタッフに提供するためにも、損害賠償保険の加入が推奨されます。
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