美容師の給料は安い？指名や働き方による歩合相場を徹底解説してみた

美容師の給料は安いってホント？
やすいって言ってもどのくらいなの？
将来美容師になりたいからリアルな給料を知りたい！

「美容師の給料は安い」と言われていますが、実際に美容師の給料はどのような形態になっているのでしょうか？

本記事では、下記の内容で「美容室の指名による歩合相場」を解説していきます。

• 美容師の給料が安い理由は？
• 美容師の働き方と給料の仕組み
• 美容師は指名の数だけ給料があがる仕組み？

給料アップを狙ってる美容師さんや美容師を目指している美容学生さんの参考になるかもしれませんので
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

美容師の給料が安い理由は？

一般的に「美容師はお店を持つまでは薄給」だと言われています。

美容師の平均給与は27万円程(年収330万円)で、他の業種の平均年収430万円前後と比べると100万円以上の差があります。

また、これらはアシスタントからスタイリストまでを含めた平均数値なので、アシスタントの平均年収はさらに下回ることでしょう。

では、なぜこんなにも安いのか考えられる主な理由2つをみていきましょう。

理由１：勤務先が歩合制の美容室だから

美容師の給料が安い理由1つ目は「勤務先が歩合制の美容室だから」です。

歩合制の美容室は基本的に「固定給+歩合給」とされる場合が多く、給与は「どれだけ入客出来るか」「リピートしていただけるか」など個人の力の差が大きく出てきます。

理由2：サロン経営の固定費が高いから

美容師の給料が安い理由2つ目は「サロン経営の固定費が高いから」です。

美容室の売上は立地とも密接な関係にあり、駅近やショッピングセンター付近に店舗を構える事がセオリーです。

そのため家賃が高額になる傾向があります。

それに加えて材料費・ドライヤーやシャンプー時に使用する水道光熱費などかかる固定費も大きくなる上に、削減も難しいというのが現状です。

そのようなことから削減しやすい”人件費”でバランスを取ることになり、給与の安さに繋がっているのではないかと言われています。

美容師の働き方と給料の仕組みとは？

美容師の働き方は、大きく分けると「給料制」「給料+歩合制」「完全歩合制」の3つに分かれており、それぞれ仕組みや内容が異なります。

ここからは、美容師の給料の仕組みについて詳しく解説していきます。

※アルバイトやパートに関しては除外します

給料制

美容師になったばかりのアシスタントは技術を覚えるまでほぼ給料制となり、毎月決まった額が支給されます。

技術を覚えるたびに昇給するお店もあれば、一部歩合制に移行していくお店もあります。

最初は低い額ですが、お店に対しての貢献度が低いので仕方有りません。

技術を磨いて一日も早く入客できる美容師を目指して下さい。

給料+歩合制

一般的に社員として美容室に従事しているスタイリストのほとんどが「一部歩合制」で給与を受け取っています。

中にはカット未満の技術があるアシスタントも含まれる場合があります。

毎月の給与は「固定給+歩合給」で計算されており基本給は低めに設定されますが、入客数によっては収入倍増も狙うことができます。

• 指名売上のみ歩合対象
• フリーで入客した場合も歩合対象
• スタイリストのサポートとして入るカラーリング、シャンプー、ブロー

など、店舗によって内容や歩合の割合は大きく異なり、メニュー単価の違いによっても受け取れる金額は大きく差が出てきます。

またバックマージンの％やアシスタントへの還元などにも大きく左右されるため、安定して高い給与を目指すには

指名数が多く売上が高いスタイリストになることが必要条件といえるでしょう。

完全歩合制

完全歩合制とは、業務委託や面貸し等で働くフリーランス美容師の給料形態となります。

固定額の報酬はなく“売り上げた金額のみ”で報酬が算出されますが、歩合が50～60％前後と割合が高くリターンが大きいのが特徴です。

本人が個人事業主として店舗と直接契約するため、営業時間外の練習や不要な業務はしなくても良い場合が多く、出勤日や勤務時間など正社員よりも自由に働けるので、売上さえ上げられれば少ない時間で給料を増やすことも可能になります。
メリットが多そうな業務委託ですが、安定した売上を上げるには自身の顧客数も必要ですが、店舗の集客力が大きくないと売上が見込めません。

業務委託先としてサロンは「歩合の割合、月の入客数、集客の方法」などはしっかり確認してから選びましょう。

ちなみにサロンのスタッフとして完全歩合制は法律違反になるため注意して下さい。

完全歩合制の違法性

美容師売上の鍵は指名の数？

記事の前半で解説したように、美容師の給料は歩合によって大きく上がることがわかりました。

つまり、美容業界では指名され売上を上げなければ大きく稼ぐことは難しい職業。

それなら誰しもが多く指名されたい！大きく売り上げたい！と考えますよね。

ここからは、「どうすれば指名される美容師になれるのか」を詳しく解説していきます。

その１：指名されない原因を解決する

美容師が指名されない原因は、「技術力」「接客力」に主な原因があると考えられます。

美容師はお客様のお悩みを解決し理想とするスタイルを再現するのが仕事。

技術が未熟でもトーク力や仕上げのセットでごまかしてその場を良く魅せることはできますが、お客様が自分でセットした際に再現できず、結果として満足度が下がってしまう場合もあります。

反対に、技術力が高くても接客がイマイチだと次の使命にはつながらなくなる可能性が高くなります。

特別に高いトーク力はなくても、お客様との空気感が合っていたり、一生懸命向き合おうとしてくれたりしている人を嫌いになる人はあまりいないでしょう。

笑顔や目を見て話すことを意識して、お客様が何を求めているのかを常に考えながら接客することをオススメします。

また、会話やカウンセリングからは、「お客様がどのようなスタイルにしたいのか」」解決したいお悩みは何か」をしっかりと聞き出すことが大切です。

自分の言葉で上手に伝えられないお客様もいるので、こちらからお声がけしてうまく聞き出しながら施術に入りましょう。

「この人は理解してくれる」という安心感が次回の指名につながります。

このように、美容師が指名をとるためには「技術力」「接客力」の両方をバランスよく身につけることが重要です。

その2：歩合の良い美容室を探す

「指名も増えてきたのに売上が上がらない」「忙しいのに給料には反映されない」とお悩みの方は、しっかりと評価してくれる美容室に思い切って転職することをおすすめします。

技術も接客も頑張ってきたのに正当に評価されなければ仕事へのモチベーションも失ってしまいますよね。

とはいえ、次の就職先を探そうと思っても美容室の求人情報には良いことしか書いておらず、実際どうなのかは就職してみないとわかりにくいのが現状です。

そこでご紹介したいのが、美容師の新しい働き方「美容師スポットワーク」専門のマッチングサイト【びすけっとリンク】です。

美容師のスポットワークは、単発の依頼を受けて指定された日時にサロンに立つので、収入を得られるのはもちろん、他店舗の技術や知識を吸収する良い機会になります。 就職する前に働きたいお店やエリアの実店舗を体感できるので、その後の転職のイメージ作りに大きく役立ります。

まとめ

今回は「美容室の指名による歩合相場」を解説しました。

本記事を参考に、自分がどんな働き方をしたいのか、ぜひ一度立ち止まって見つめ直してみてください。

自分の理想とするビジョンをしっかり思い描き、それに合う働き先を探すことはとても大切です。